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ヘッドホンを買おう。

【最近のヘッドホン】
最近はAppleのAirPodsなどが有名になったので、「左右独立型インナーイヤー」のヘッドホンがかなり人気になった。一方で、インナーイヤー型ではない様々なヘッドホンが売られる世の中になった。

【入院したとき】
昨年、コロナで重症化して入院し、なんとかICUから出られたときの病院で、スマートフォンで音楽を聞きたい、と思って、ヘッドホンを買った。病院の中からAmazonで買ったのはBluetoothのオーバーヘッドの大きなヘッドホン。3千円前後と安かったし、病院から出る頃には使わないだろう、と思った。ベッドにスマホを置いておいて、トイレに行くにもヘッドホンを付けていたりしたが、音漏れがあるわけではなく、周囲への迷惑はもちろんかからない。便利なものが安くなったなぁ、と思った。その時買ったのはこのヘッドホンだ。Amazonでは「他のオススメ商品」で同じページの下のほうに同じ価格帯の同じ種類の商品が各社並ぶので、そこから探すと、かなりたくさん同じような製品が出ているのがわかる。

【安価なヘッドホンの音は?】
特にオーディオのうるさいマニアでなければ、これで十分だし、低音が足りないとかは、スマートフォンのアプリ側でおおまかな音質はなんとかなる。しかも、こういう製品に使われているICチップ、耳に直接音を伝えるスピーカーなどは、どのメーカーも ほとんど同じものを使っていて、音質の差はその筐体くらいでしか出ない。いずれにしても、よほどのオーディオマニアでなければ気にならない。一言で言えば「普通の人ならこれで十分」なのだ。

【退院後も使っている。。。】
気がつけば、退院後もそのときのヘッドホンを使っている。すごく気に入っている、というわけではないが、日本家屋は狭いから大きなスピーカーで大きな音を出すわけにいかないし、インナーイヤーのイヤホンは荷物を減らしたい外出時に使うが、それを帰宅してカバンから取り出して、というよりも、部屋にヘッドホンがぶら下がっているものが使えるのがいい。しかも、内蔵しているBluetoothの電池がヘタってしまっても、有線のコードを付けて使えるし、この値段だから、その頃にはもっと新しいヘッドホンを買えばいい。「2年は使える電池代」くらいのヘッドホン代、と思えるくらいな感じで「気軽に捨てられる価格」だ。4千円のヘッドホンを2年(24か月)使ったとして、毎月の金額は170円弱(1日あたり5.5円くらい)。都内で移動するときのいち交通機関の一回の交通費にもならない。電池もチップも筐体のプラスチックも、今や単に捨てるだけではなく、リサイクルに回される事が普通だ。買った「もの」を後生大事に使う、という時代ではない。価格が関係ない愛着があるものであれば別だが、このくらいの価格・耐久性の耐久消費財であれば、今や商品価格よりもリサイクル代が高いはずだ。そちらのほうが社会的問題として気になる。

【電話ができる】
しかも、最近のヘッドホンは、マイクもついていて、電話ができる。ヘッドホンを使っているときに電話がかかってきて電話をとると、音楽が自動的に切れて電話に切り替わり、そのまま通話ができる。通話が終われば、また自動的に音楽に戻る。使っているICチップやスピーカーなどの部品はどの製品も同価格帯であれば、ほぼ同じものなので、こういった機能はほぼ同じだ。単なるヘッドホンではない。

【とにかく安価で必要十分】
「安価で必要十分」それだけだ。ヘッドホンの世界もまたオーディオマニアの世界があって、高いものは数十万円のヘッドホンもあるが、それとは「別世界」の、手軽なスマートフォン・オーディオの世界のほうが、数では大きいだろう。その中でも、オーバーヘッドのヘッドホンは適当に良い音質で、適当に便利、ということで、個人的にはお勧めなんだが。

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