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AIは正しいが

【ずるをしていないAI】
囲碁や将棋でもAIは「ずる」をしているわけではない。正しいやり方を人間より正確で速くできるだけだ。だから、AIの排斥や忌避は正しい方向ではない。それを求める人の文化や社会の方が、正しい道を逸しているだけだ。人間の方がずるをしている。

【人は訓練しないと機械になれない】
だからこそ、人はこれまで「訓練」をして「人を機械のようにする」ことに熱中してきて、その結果「芸」を得た人を「優れた人」として称賛してきた。訓練では「非人間的」なことを身につける、ということをしているから、訓練は苦しかったのだ。それが当たり前だと思っていた。その時代が長かった、というだけだ。

【デジタルが変えた】
人は人自身に訓練で芸を身に付けるより、安く問題なく速く結果を得ることができるようにする、ということを長く望んできた。デジタルはその結果を出しただけだ。

【永くわすれていたもの】
AIが我々に突きつけているのは「人間とは本来なんだったのか」という問い直しであって、それをどううまく使うか、という話は、ある意味些末な話だ。人間は自身を訓練し機械のようにして「食っていくこと」に、必死だった。その時間が長すぎたので、私たちは「それ」を忘れたにすぎない。

恐らく、そういうことだ。


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