スマートウォッチは「電池の持ち」でしか選べない。

【スマートウォッチは電池持ちが全て】
この１年間、自分の体調のこともあって、いくつかのスマートウォッチを実際に使ってきた。結論は「スマートウォッチは電池の持ちで選べ」だ。他の機能は代々どこの会社のどの製品もそんなに変わりない。自分の活用の仕方で機能については考えればいい。どのスマートウォッチにも必ず要求され、かつ比較ができるのは「電池の持ち」だ。

【充電時間が短くても意味なし】
ウォッチ(腕時計)は、とにかく身体につけていることが多い。だから、充電台に乗せている「使えないとき」は、途切れないほうがいい。これは「充電時間が短いかどうか？」という選択規準を上回る価値を産む、と、私は思う。言い換えれば「充電時間が短い」ものは、その機能があれば便利、という程度のことなのに対して「使用時間が長い」は、絶対に近い「必要スペック」だ。これは、実際に使って見るまではわからないことなのだが、2日や3日くらいは、充電を忘れてしまうこと、って結構あるものだ。であれば、充電時間の確保ができるかどうかではなく、充電後に電池が持つ時間のほうが遥かに価値が高い。それが、実際に自分でいくつかのスマートウォッチを使ってみた実感だ。これは、事故とか、様々なアクシデントのシチュエーションで図らずもスマートウォッチを使うことになった自分の実感だ。人生には「思いがけないこと」は起きる。であれば、電池持ちは重要にならざるを得ないのだ。

【電池の寿命は充電回数で決まるわけだし】
さらに、充電後の電池の持ちが良い＝期間あたりの充電の回数が減る、ということは、内蔵のリチウムイオン電池の寿命を大きく伸ばしてくれる、という効果もある。リチウムイオン電池は、充電回数で寿命が決まるからだ。もちろん、充電や放電(充電した電気の利用)の回数が減れば、充電や放電に伴う電池関係の事故も激減することは言うまでもない。「電池長持ち」は、いいことずくめだ。

【「電池持ち2週間」が最長だが】
現在市販されている一般消費者向けスマートウォッチを各種見てみると、充電後の電池持ちは「2週間」を謳っているものが最長のようだ。であれば、これからスマートウォッチを選ぶときは、カタログ上で「電池持ち2週間」のものを選ぶのが良いと、私は思っている。実際にそれを購入して使うと、各種機能を入れて使うので、消費電力が増え、電池の持ちが悪くなるので2週間は持たない。それでも１週間以上は持つことがほとんどだ。

【ウォッチは生活に溶け込んでこそ「使う」もの】
普通の生活をしている人であれば、今までの生活のリズムをスマートウォッチで変える、ということはなるべくしたくないだろう。また、スマートウォッチ導入をきっかけに生活を変える、ということを考えている人もいるかもしれない。「充電するタイミング」を考えて生活を変えなければならないほど、普通の人は暇ではないだろう。充電を毎日のルーティンにする、というのは、やはり煩わしい。

結局、自分の結論は「スマートウォッチは電池持ちが命」ということだ。

【「機能＞電池の持ち」vs「機能＜電池の持ち」】
結局「機能」「電池の持ち」のどちらを取るか、というのは、その人の置かれた立場等によっても違うのだが、人間は時間とともに身体の状況も変わるので、必要な機能も時間とともに変わっていく。なので、その時々に応じて、必要な機能のあるスマートウォッチを買い替えるのが良いはずだ。そして、その時に「どのスマートウォッチを選ぶのか」という場面になったら「電池の持ち」を比較する、というのが良いように私は思う。逆に言えば、長く使いたいものは、時間とともに利用者の必要なものが変わるので、必要な機能が変わるスマートウォッチの場合は、電池持ちが良いものを選ぶのが良い、ということだね。

【自分の場合】
自分の場合は、コロナで重症化したことがあった(note記事)ので、「その時点で」スマートウォッチに求める機能は「血中酸素飽和濃度測定」「心電図(ECG)」だったので、その時点のAppleWatchが良かった。AppleWatchの機能を使うために、普段は使っていなかったiPhoneも買った。しかし、身体が回復して来るに従って、日常でスマートウォッチをメール着信の通知機能などで使うようになると、今度は日常使いで必要な機能が重要になった、という「変遷」がある。加えて、安価なスマートウォッチも、この自分の変化の間に、進化して、更に安くなったり、多機能になった。安いものでもデザインが素晴らしいものも増えた。「自分の状況」「周囲の状況」が時間とともに変わった、ということだ。iPhoneもほとんど使わなくなった。そこで、スマートウォッチを買い替えること数回。しかし、この間を通して「どうしても」ということだけが残る。それが「電池の持ち」だけは譲れない、ということになった、ということだね。まぁ、他の人はどうかはわからないんだけれども、自分の場合は、ということだが。