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あなたのITの仕事は「IT Bull-Shit Job」ではないか?

【No CodeはAIプログラム作成の前段階】
ITの仕事、と言っても、今は様々な仕事がある。いま、注目されているのは「No Code」だ。つまり、ツールの使い方と、それらのツールで使われる概念を頭に入れていれば、プログラムを1行も書かずに、業務プログラム程度ならできてしまう、という仕組みのことだ。たしかに、2次元の表(テーブル)を多数重ねた現在のデータベースの仕組みは、その原理の概念を覚えればそう難しいものではない。

別の言い方をすると「No Code」でできるシステムは、人間の命令一下、AIが画面をデザインし、AIがその画面に張り付くプログラムを書き、その背後にあるデータベースシステムをアクセスすることになるだろう。

【AI時代のプログラムはこうやって書くことになる?】

「オンライン決済の設定を利用者にさせるプログラムを書いてくれないか?」

「わかりました。できました。どの項目を入力項目にしますか?」

「まずは氏名、クレジットカード番号、そのクレジットカード上にあるアクセスコードなんかの情報は、カードの表面の画像からの数字読み取りでお願いな。で、それをカードの磁気カードリーダーの値と、カード会社の登録情報とで照合して、OKなら登録、だめなら登録せずに、その利用者画面にエラー表示して、ホーム画面に戻るようにするんだ」

「わかりました。はい、こんな感じでいいですか?できたプログラムの画面を見せますね」

「おおー。よく出来てるね。お、氏名のローマ字とかカナ文字なんかの入力項目も作ってあるね。ちゃんと日本向けになってる。たいしたもんだ」

「このパターンのプログラムは良く使われます。それに2年前にあなたにリクエストされたことがありますから、その時のシステム内からコードをもってきました」

「それなら安全だね」

「はい」


【人間がする仕事】
となると、人間がする仕事とはなにになるか?「こんなビジネスを考えた」も、AIにかかるとどうなるだろう?

「こんなビジネスを考えたんだが、この業界の市場調査と、このビジネスの成功率を教えてくれないか?自分ではいいアイデアだと思うんだが」

「はい。このビジネスを作った場合、稼働して最初の5年間でのトータルの投資額がこれくらい。日本における利用者の予想はこれくらいなので、収益は40%ですね。しかし、ここをこう変えると、収益があと10%増えます。でもシステム運用とサポートセンターの人のサポート成功率がこの程度の人に任せると、収益がマイナス10%で赤字です。それを気をつけてください。この結果は似たようなサービスが既に米国に3つあって、それを基に日本向けにアレンジしました」

「ありがとう。じゃ、この内容で社長向けのプレゼンをパワポで作ってくれないか?」

「はい、できました」

「あー、この最後の収益グラフは、赤い色で良い場合を強調して書き直して」

「はい、できました」


最初だけ、人間が考えればいい。おそらく、そうなっていくだろう。



いや、ちょっと想像してみただけですけどね。

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