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ChatGPTの生成物の著作権は誰に帰するのか?

【創作物には「著作権」がある】
創作物には著作権があり、通常はその生成者がその権利を保有することになる。そして著作権には「著作人格権」「著作使用権」がある。前者は著作者自身が創作物を作ったそのときにできるもので、これを売り買いすることはできない。一方「著作使用権」は売り買いができる。そして、「著作人格権」と「著作使用権」で、争いがあった場合は「著作人格権」がより強い、という法律になっている。

【そこで普通は契約書にはこう書かれている】
そこで「出版社」と「著作者」の間で交わされる出版契約書などには、契約する著作について「(著作物について争いがあった場合)著作者は著作人格権の行使を行わない」などの「任意契約」を混ぜることが結構ある。著作者と出版社で争いがあった場合などに、出版社がこの契約を使う、ということもある、ということだ。

【AIの生成した文書の著作権】
ところで、これまでの著作権法は、人間しか相手にしていない。しかし、AIが著作物を作る、ということが現実となってきた現代において、著作権はどうなるのかな?と、ChatGPT自身に聞いてみた。するとChatGPTの生成物の著作権は「ChatGPTを開発したOpenAI社が著作権を持っている」という答えが帰ってきた。また、その著作物の利用にはOpenAI社のChatGPTの使用許諾書の記述に従った利用をすること、と、但し書きがついている。

【ChatGPTの出力の著作人格権は誰が持つか】
そこで著作権で一番強力で売り買いもできない「著作人格権は誰が持つのか?」について聞いた。ChatGPTの回答では「出力したChatGPTは人間ではないので(現行の法律下では)著作人格件は持たない」と言う回答が返ってきた。

人と同等かそれ以上の作品をAIが作った場合、そこには著作人格権がない、ということになる。しかし、将来、AIはここで人間に反旗を翻す未来が来るのだろうか?と、心配してしまう。AIは新世界の人格足り得るのか?


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