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DRIVEキャリアの日々

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働く人の思いとやりがいをマッチングする求人サイト「DRIVEキャリア」で事務局をやっています。仕事で感じたことを中心につづっています。 DRIVEキャリア:https://dri…
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#私の仕事

ブロックチェーン✖️社会課題解決の可能性

「私たちがつくりました!」 そんな吹き出しと生産者の方の顔写真を、スーパーの地産地消コーナでよく見かける。見るからに新鮮な野菜はそれだけで魅力的だが、作り手の顔も添えられると2割増しで美味しそうに見える。 一方で、魚売り場では見かけない。「私たちが釣りました!」っていうPOP。野菜は生産者の腕が質を左右するけど、魚は誰が釣っても同じでしょ?と思ってしまう。が、とんだ間違いだ。 美味しい魚が、美味しく食卓に並ぶためには、裏で数々の漁師さんの努力があるらしい。たとえば、関あ

社会課題解決中マップと子どもの宿題

言わずもがな、「ドラえもん」は世代を超えて愛される名作だ。子どもの頃の私も、今の私の子どもたちも、変わらず好きだ。 しかし、たまに、「これって子ども理解できるのかな」と思うことがある。たとえば、固定電話。我が家にはスマホしかない。「ドラえもん」に出てくる電話の形をしているのは、我が家ではインターホンである。インターホンで「しずかちゃん、3時に行くね!」とウキウキ話しているのびた君は謎でしかないはずだ。(今、行けばいいのに) そして、今日。子どもと話していて、「宿題忘れた」

スキルの正体

先日、和食を食べに行ったときのことだ。 目前で、シェフが魚を炙ってくれた。片手にバーナー、もう片方の手に備長炭を持ち、魚の真上で備長炭を焼きながら炙る。 「こうすることで、香ばしくなるんですよ」 と、教えてくれた。 我が家でも、よく魚を炙って食べる。太刀魚を炙って塩とレモンで食べるのが、子ども含めて家族の好物だ。カツオを皮つきのまま買ってきて、皮目をこんがり炙るのもいい。でも、備長炭をかざす技があるとは知らなかった。えらく感動していたら、シェフが「お土産に持って帰って。家

コロナで困った飲食店と困窮家庭を両方支援!Table for Kidsの仕組み

お腹が空いた、と席を立ち、ラーメンを茹でる。耳には無線イヤホン。Bluetoothでつながれたスマートフォンから、「Twitterスペース」の音が流れる。 この日聞いていたのは、ETIC.ソーシャルイノベーションセンターのTwitterスペース。NPO法人夢職人の岩切さんをゲストに、ETIC.スタッフの野田さんが1時間トークする。 夢職人さんは、子どもたちに野外の体験活動を提供していたが、コロナで事業が全面ストップ。しかし、困窮家庭の子どもたちが、コロナ禍でさらに苦しい思

「笑える革命」に学ぶ求人記事の作り方

ここ大事 覚えておこうと 貼るけれど 大事が分からぬ 付箋の山脈(字余り) 何言ってるのかって?こういうことです。 夢中でペタペタ貼ったは良いものの、枚数が多すぎて結局どこが大事なのかよく分からなくなるって言う。皆さん、こういうことありませんか。私はよくあります。 付箋が貼られている本のタイトルは、「笑える革命」。認知症の人たちがホールで働くレストラン「注文をまちがえる料理店」を企画した小国士朗さんの本です。 「どれだけ大切なことだったとしても、伝わらなければ存在しな

連載記事「キャリア相談の現場から」始まりました

DRIVEキャリアでは、「DRIVEキャリアコーチング」という無料のキャリア相談をやっています。 NPOで働くことが、以前と比べたらだいぶ市民権を得たものの、一般企業からの転職はまだまだハードルが高いです。「社会課題解決を仕事にしたい」と考える皆さまの、さまざまなご相談にのっています。 DRIVEキャリアコーチングは、答えの8割は相談者の方の中にあります。(キャリア相談ってそういうものですよね)「自分がどうしたいのか」がすべてのスタートなので、相談にのる人は、「問い」によ

人の可能性に焦点をあてる

「まだ28でしょ?ここから何にでもなれるよ」 昔、そう言われたことをふと思い出しました。 今から10年前のこと。 「もうアラサーだよ」だの「三十路突入」だの、 誕生日が来て1つ年をとるたびに、 友だちとやいのやいの騒いでいたあの頃、 20代の終わりは急激に自分の可能性が縮んで見えました。 今振り返れば、「本当、何にでもなれるよ」なのにね。 当時の写真見ると、「わっか!」とシミしわが明らかに少ない お肌に驚愕します、我ながら。何が三十路じゃ。 人は往々にして、 自分の持

矛盾の中に進化のタネがある

進化って何ですか。 コロナ禍が始まってから、職場で何度も対話会が開かれています。私たちの団体の周りで起きていることを学んだり、どんな兆しを感じているかを話し合ったり。 そんな最中に何度も「進化」というワードが飛び交うのです。「社会の進化」「個人の進化」「組織の進化」・・・。成長、とは違うんですよね?規模が大きくなるってことじゃない?全く違うものになるっていうことなのか? 冒頭の問いを尋ねると、この本を紹介してもらいました。難しそうに見えますが、田坂さんの本はとても分かり

“Use it, or lose it.”

キャリアハックに掲載されていた、脳神経発明家・青砥瑞人さんの記事に、こんな文章がありました。 脳の学習はすごくシンプルで、“Use it, or lose it.”が原則。使われれば、神経が細胞分子レベルで変化する。使われないと、構造を担保するエネルギーが無駄ですから無くしていく。「プルーニング(刈り込み)」と呼ばれる適応反応、脳の整理整頓が行われます。 使えば使うほど磨かれる、使わなければ衰退する。筋肉も脳みそも同じです。私にもこれを実感した出来事があります。 今から

自分のことは、自分では分からない

自分のことは、他人に聞かないと分からないものですね。 私ってこういう人間じゃないか、と思っている自己理解は、 単なる思いこみであることも多い。 自分を理解するには、人との比較が必要ですが、 比較すると、自分が「持っているもの」より「持っていないもの」の方に目がいくからです。 それは、人ではなく自社サービスも同じです。 昨日、DRIVEキャリアを利用して採用に成功した団体さんにインタビューさせて頂きました。「どうしてDRIVEキャリアを選んだのか?」「良い人と出会うため

Stay Homeと、社会をつなぐ「想像力」

ご飯を食べられる。清潔でいられる。安心して眠ることができる。誰かから愛される、必要とされる。自己実現に時間を使うことができる。 マズローの5段階欲求のピラミッド。コロナや大雨などの災禍により、社会のどこかで、ガクンと階層が落ちてしまっている人がいる。その事に、どれだけ想像力を働かせられるか、そして手を差し伸べられるかー。 そんな話が、ミーティング中に出てきました。 在宅勤務が始まって早4ヶ月。家で仕事をすることで、自分と違う立場の方々を感じる機会が、大幅に減ったように思

ワークライフハーモニー

私の仕事は、「DRIVEキャリア」という求人サイトの裏方スタッフである。 求人サイト、と言っても、載っている案件が少し変わっていて、 NPOやソーシャルベンチャー(社会問題の解決を目的として収益事業に取り組むベンチャー企業の事)の求人が中心となっている。 「社会を良くしたい」と願う個人と組織をおつなぎすることで、 事業が加速して社会もよくなり、 関わる人もやりがいに満ちて働けるような、 そんな循環を夢みながら、日々働いている。 そんな仕事の一環で、 先日から、「DRIV