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みんなちがってみんないい

 丸川珠代五輪担当相が自民党の保守系国会議員有志とともに、選択的夫婦別姓の実現を求める意見書採択を阻止するよう文書で地方議員に呼び掛けたことが分かり、反発を招いている。ジェンダー平等は五輪の理念の一つで、丸川氏は男女共同参画担当相も務める。適格性を問う声は党派を超えて広がりを見せる。
同氏は24日の記者会見で「(署名は)個人の信念だ」と発言。同日の衆院内閣委員会で野党議員から別姓実現を求められたが、「国民が深い議論をできる環境を後押ししていくことが私の役目だ」と述べるにとどめた。
 立憲民主党の枝野幸男代表は26日の会見で「(菅義偉首相の)任命責任が問われる。自民党では選択的夫婦別姓は不可能だと裏付けられた」と強調。各党女性議員が男女格差をめぐり討論した28日のNHK番組でも、共産党の田村智子政策委員長らから「足を引っ張ることはやめるべきだ。(丸川氏の)責任は極めて重い」などの声が上がった     時事ドットコムニュースより

選択的夫婦別姓とは、夫婦が結婚後、同じ姓にするか、別姓にするかを法的に選べる制度である。要するに結婚後、夫の姓を名乗るのか、これまでの自分の姓を名乗るのか、は自由に選べるようにしようということだ。強制的に夫婦は別の姓を名乗りなさい。と言っているのではなく自分たちの裁量で、自分たちの責任において姓を選べるんだったらそれでいいと思うけどね。

私は以前に勤めていた会社で人事の仕事をしていたのですけど、女性社員が結婚すると名字が変わるので、社員の名簿から、印鑑、社員証から何から何まで修正して、名前を呼ぶときも「えーと、結婚したのでなんだったっけ?」とか考えなけらばならなくて、「めんどくさ、結婚後も旧姓を名乗れるようにしたらいいのにな」なんて思ってましたね。働いている女性、結婚後も働き続ける女性、特に営業とかで旧姓が浸透している女性なんかはメリットが多いのかもしれないですね。知らんけど。

まあいいことばかりでもなくて、生まれてきた子供の姓をどうするか?とか本来脈々と受け継がれてきた日本の家族制度や日本人的な家族感が崩壊するとかね。結婚して夫の姓をもらうことに幸福感を感じる人もいれば、自立した女性を目指す人もいる。だからそれは自己責任でよく考えて、結婚後の姓を考えりゃいい。人生の価値観とか幸福の尺度は人それぞれ違うから、選択肢が増えるというのはいいことだ。

ただし、人にはそれぞれの意見があって、日本的な家族制度の崩壊を危惧したり、家族というものの価値観、夫婦や家族という「絆」や「一体感」が希薄となるのを憂いているから選択的夫婦別姓に反対している人もいる。「そういう意見もあるよね」と踏まえつつみんなで議論を深めていくべきだと思うのです。男女同権だとかジェンダー平等とかいう風潮を盾に「そんな考えはおかしい!撤回しろ!」だとか反対意見を許さないような風潮はおかしい。

ジェンダー平等って何でも男性と同じ物差しで測れっていうことではないでしょ?男性、女性の性差、体力差、思想差、価値観の差を踏まえつつ、みんなが幸福に生きる社会を作ろうってことでしょ?知らんけど。

ジェンダー平等とかいうと、じゃあ、オリンピックも男女一種目で競い合え!とか男性並みに残業しろ!とか温泉は全部混浴にしろ!とかいうやつがいるけどそういうことではないよね。だいたい狭量な考えでしかモノを考えられないくせに自分の言ってることこそ正しい!なんて思ってるそういう輩は、私は大嫌いです。

あれもいいな、これもいいな。みんな違ってみんないい。


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