改憲発議阻止デモで訴えたこと 改憲問題はマスコミが伝えるよりもずっと深刻━2024.7.4の一部
私はデモ参加してスピーチするとき、カンペをつくっていることが多くて（笑）恥ずかしいのですが、今回は７月４日に訴えた（実際には行かれなかったので、代読してもらった）話し言葉の原稿の後半部分を、ほぼそのまま公開します（↓以下原稿）。
自民党をはじめ改憲派が憲法改正を焦っているように見えることについて、マスコミでは、「岸田首相が政権にしがみついている」とか、「内閣支持率が極度に下がっているから、支持率を上げるために改憲を利用しようとしている」のように報じることが多いですね。
立憲民主党の逢坂さんも、憲法審査会の国会のルールを無視した、強引な進め方は「岸田首相の、憲法の政治利用だ」という発信をされていて、私もそれを拡散したのですが…
だから逢坂さんにも言いたいのですが、憲法改正が岸田首相の政治利用という面もあるとは思いますが、それだけではない、日本の憲法改正については、もっともっと大きな力が働いていますよね？
そのことを、国会議員の皆さんもご存じですよね？
だから、「岸田首相が改憲にしがみついている」のように、話を矮小化して伝えることをやめてほしい、改憲反対してくれている皆さんも、マスコミの報道などを鵜呑みにすることはやめてほしいんです。
最近は本当に、重層的に色々なことが起きていますが、例えば５月22日、岸田首相はリチャード・アーミテージ氏の表敬訪問を受けていますよね。
アーミテージ氏は、元アメリカ海軍軍人で、ブッシュ政権のときに国務副長官を務め、対日外交の指針となっているアーミテージ・ナイレポートの作成者で、中国と日本を戦争させる計画を立てた張本人ですよ。
この人が「第四次アーミテージ・ナイレポート」で、自衛隊と在日米軍の基地の共同使用とか、日本の軍事費をもっと上げるようにとか、そういう要求もしていて、日本は言うとおりにしてきているじゃないですか。
そんな人物が、わざわざ岸田首相のもとを訪ねてきたんだから、改憲についても、念押しをしたんじゃないんですか？
岸田首相は、アメリカから強烈な圧力をかけられていますよね？
それから、最近、財界人の集まりである「ニューレジリエンスフォーラム」が、自民党に、緊急事態条項の創設を求めて、武道館で１万人集会をやりましたよね。
このグループを構成する経団連や日本商工会議所などの加盟企業は、自民党に多額の献金をしていて、こうした「大企業」の株主は外資が占める割合が高くて、社名が日本語で代表者が日本人であっても、中身は日本企業とは言えない企業群ですよ。
そうした企業群には、武器産業やら製薬会社も多数含まれていて、日本有事で儲けることができるから、日本が戦争に巻き込まれることを望んで、早く準備をさせたいんでしょう？
もともと日本企業なのに、日本を戦争に巻き込んででも金儲けをしたいという、恥知らずな人たちですよ。
そんな人たちが国会議員の政策を評価し、それに応じて献金をして、事実上国会議員を支配しているわけでしょう。
日本の改憲のために、巨額の資金が流れ、巨大な力が働いているけれど、それで日本の富を何もかも奪えるのなら安いものなんでしょうよ。
国会でも、戦争するための法律が次々に成立して、土地を外国人が取得しやすくする法律まで成立させさせましたよね？
立憲民主党まで賛成しましたけど、ウクライナと同じ、戦争前の仕込みでしょう？
戦争で破壊したあとに、土地を奪えるようにしたんでしょう？
国会議員の皆さんは、自分たちがどんな法律を通したのか、ちゃんと話をしてください！
だから改憲は、もう総仕上げと言ってもいいような段階ですよ。
私たちは「改憲反対」と言うことで、そういう巨大な力と闘っていることになるんですよ。
それが改憲に反対するということなんですよ。
私たちの平和な暮らしなんて、首の皮一枚で繋がっているだけですよ。
今、改憲と戦争に全力で反対して叫ばなければ、平和は確実に失われます。
このデモに参加している若いお母さんの中には「改憲発議されたら、子どもを連れて国外へ逃亡する」とか、「子どもと心中したい」などと漏らしていた方もいらっしゃったかと思います。
悲観的になり過ぎたり、恐怖の感情を持つことは、相手側にエネルギーを与えることになるので良くないそうですが、危機感の持ち方としては、それくらいが正解だと思いますよ。
改憲発議されてしまったら、国民投票には最低投票率の規定はなくて、有効投票数の過半数で決まってしまうから、改憲のハードルは低いですよね。
それから、国民投票法には、まともなＣＭ規制がない、ということが大問題ですよ。
お金持ちの自民党の皆さんは、自由に使うことができる電通に、素敵なコマーシャルをたくさんつくらせて、それをテレビで流し放題にできますよね。
それに、電通の仕事は、単なるＣＭ作成だけじゃないと思いますよ。
湾岸戦争の前に、アメリカの広告代理店が、「クウェートに侵攻したイラク兵が、保育器から赤ちゃんを引きずり出して殺した」という嘘の証言を少女にやらせた「ナイラ証言」で、アメリカ国民の意識を一気に戦争賛成に変えてしまったように、「世論をつくる」こと、「空気をつくる」ことが彼らのメインの仕事なんじゃないんですか？
恐ろしいことですが、電通にはそんな力があると思いますよ。
ＮＨＫだって政権の言うなりなんだから、「有識者」と呼ばれる御用学者を呼んで、「改憲が必要だ」とか、「緊急事態条項が必要だ」とかって、もっともらしいことを喋らせる番組つくって、世論誘導するんじゃないですか？
彼らの力をもってすれば、マスコミの言うことを素直に信じてしまう人が多い日本人に、改憲が必要だと信じ込ませることは、多分簡単ですよ。
そしてもし、「改憲するべきだ」という空気ができてしまえば、「改憲に反対する人は非国民」ということにもなりかねないんですよ。
改憲発議されてしまったら、護憲派は100％負けます。
だから今、絶対に改憲発議を阻止しなければならないので、負けるわけにはいきません。
国会議員の皆さん、国会閉会中に憲法審査会を絶対に開かないでください。
審査会を開かずに、秘密の会合で話を進めるのは、もっといけません。
改憲発議を絶対にしないでください。
憲法審査会を解散してください。
お願いします。
以上
※衆議院憲法審査会の定例曜日である木曜日に、議場の近くで毎週行っている #改憲発議阻止デモ は、憲法改悪に反対であれば、どなたでも参加できます。
「新自由主義を拒否する個人有志」と銘打ってあるとおり、どの団体にも所属しない、個人の集まりです。
日本の改憲問題も新自由主義勢力の暴走によるもの、日本の真の独立には新自由主義からの脱却が不可欠、という思いでデモを行っています。
ぜひご参加ください！
スタンディングで応援を！
スピーチしたい方も大歓迎です！
地方住みの私も、たまにリアル参加します。
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主宰は@nocovertwar さんです。
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