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Google Classroom「テスト付き課題」、Google Formの個別コメントや採点後は?

Q「個別コメントを追加したら、学生にどうやって届けるのか?」

Classroomの「授業」から作成「テスト付き課題」を選択することで、面倒な設定をすることなく、Classroomに成績を取り込めるオンラインテストが作成できるという練習会をした後に、「個別コメントを追加したら、学生にどうやって届けるのか?」という質問をたくさんいただきました。

Google Formによるテストの作成や採点については、google公式サポートページをご参照ください。

また、成績への取り込みや、Classroomとの関連性はこちらのページが便利です。フォームで作成したテストを Classroom で使用する

混乱の原因は、ClassroomとFormの関連性がわからなくなっていることのようです。Classroomにも「返却」ボタンが有り、コメントも付けられますし。Classroomはあくまでもプラットフォームで取りまとめているだけなので、その上で仕事をしているFormについてはプレーヤーです。

個別の回答にコメントを入れるには、Formの機能を使います。上記の「採点する」サポートページを確認してみてください。

さて、Formで採点、コメント入力が終わったら、個別のページを開いて、「スコアをリリース」をクリックします。

「スコアリリース後に、点数しか届かない。コメントが学生に届かないんです」という質問をいくつも何度もいただきましたが、届いています。学生はメールを受け取り、以下のように点数と「表示」と書かれたメールを受け取っています。通常は大学メールアドレスですが、テスト受験時に入力したメールアドレスに届きます。

メール画面(学生は日本語で受け取っています)

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Viewをクリックすると、以下のようなテスト画面+自分の回答+コメントが表示されます。

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ポイント

★Classroomからの返却ではない

★Formから「スコアをリリース」すれば、学生には個別コメントも見える

ということでした。Classroomから送っても採点等が終わっていたら、リンクからスコアやコメント等を見ることができます。


慣れない作業、本当に大変ですね!

慣れないうちは、頑張りすぎないことが大切だと思います。学生一人ひとりにコメントを入れてあげたい気持ちはわかりますが、

1)選択肢問題を多くすること 

2)最初からきちんとフィードバックを設定しておくこと。間違いやすい選択肢や学生の思考経路は経験でわかっていると思います。問題集の解説編のようなものをイメージ。

3)個別ではなく、質問別にコメントを入れることで学習を促進する方向に導くこと。個別コメントは心のケアになりますが、間違った質問は共通するので、質問別にコメントを入れることで、学習サポートに繋がります。

4)Google Formばかりを利用せず、Classroomの簡単クイズ(選択肢)なども利用する。

5)来年度も利用できる!統計を取るのが簡単になった!他クラスでも使える!期末試験の時に使える!などデジタル作成をポジティブに捉える。先生になりたての頃こうだったなあなどと初心に帰ってみるのもいいかもしれません。

オンラインテストには、それなりのテストデザイン論もありますが、目の前の学生が伸びるツールとして、工夫を重ね、学生とともに作っていくつもりで、間違ったら指摘してもらう(修正すれば自動で点数も修正される賢さ!)間違いを見出し、先生に言えるチカラもとても大切なことだと思います。教員はファシリテーター。主役は学生です!


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