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TOEFL iBT Home Edition お家受験してみました(面白かった!IELTSより簡単と感じた)オンラインテスト不正防止すごい(お金がすごくかかってるっぽい)

公式サイトでは、不正禁止のためにいろいろな準備を指定。ヘッドセット禁止、机の上は何もないこと、Webカメラ(360度部屋を見せることができる外付け)、外付けマイク、スピーカーなどなど。その確認とか面白かったので、自分用メモとして書いておきます。

1) まず、ETSのアカウントを作ります。

こちらのサイトから。https://www.ets.org/s/cv/toefl/at-home/

ETSは、「ETS(Educational Testing Service)は、1947年に設立され、米国ニュージャージー州プリンストンに拠点を置き、TOEIC ProgramやTOEFL、SAT(全米大学入学共通試験)、GRE(大学院入学共通試験)を含む約200のテストプログラムを開発している世界最大の非営利テスト開発機関(公式サイトより)。TOEFLはアメリカの大学に留学する際の英語能力試験という位置づけで、日本の大学も英語科目入試の代替として認め始めています。TOEICがビジネスの日常英語を扱うのと異なり、TOEFLでは学術的な内容を扱ったり、大学のキャンパスの会話などが扱われます。「うちの大学きても大丈夫かな、授業わかるかな、大学のシステムとかわかるかな」ということはアメリカの大学側でも心配ですので、TOEFLのスコアで様子を見たり、足切りをしたりします。語彙も内容も試験攻略も全く異なるので、それぞれの対策をする必要があります。

私はIELTSのほうが好きなので(イギリス英語話者だから)IELTSの試験対策はしました(受け方が複雑…)。TOEFLはそのノリで受けたので、本当に未対策のままで、どこをクリックするのか、いつすればいいのかがわからずかなりの時間を無駄にしました。特に最初の科目Readingでは1ページめでバカみたいに時間をかけてしまいました。気がついたらあと10分なのに1/3残っていて焦りました。最後の問題をとき終えたら、あと残り5分しかなくて見直しは、不安な解答を1,2問やり直す程度しかできなかったです。とにかく、模擬試験、慣れ、大切です。

2) テストの日時予約 

ログインをして受けたいテストの日時を登録。10:30で予約したら、10:30PMだった。当日やっと気がついて焦った。アメリカでは公式なサイトでもAM/PMを使うのだ(欧州はそれはない)。

3) 機器環境設定(落とし穴がいっぱい)

当日までに、必要な機器を用意して設定。Webカムで部屋を天井、床、四方の壁を見せられること、ヘッドセットやイヤホン禁止なのでスピーカーとマイクを利用する。その静かなお部屋も確保しなければならない。ネット接続も安定していなければならない。ProctorUという試験監視システムで人間がきちんと介入して監視するので、Proctor U準拠である必要がある。その機器チェックもTOEFL MyPageからすぐに行くことができるので、試験を予約して、支払い(高い!$275ぐらい!でもそれくらいのことはやっているから納得の金額)を済ませたら、すぐにCheckをする。機械が苦手な人は早めに設定をして、得意な人にお願いしたほうが良さそうです。

当日に不具合が!焦った!当日の午前にログインしたら、ネット速度不足が何度も出てしまい(我が家は光で有線なのに)焦りました。OK出ないと先に進めなかった。あと、FB MessengerやLINEがポップアップするのに気が付き、アンインストール(テスト15分前に)。テスト開始5分前まで設定と格闘しました。まあしょうがない、と元SE経験が生きたことをしみじみ実感。。。。

さあ、10:30PM。Startボタンを押すと、Proctor Uのチャットボックスが起動され、私の担当Proctor(Hannahさん)とつながりました。あとは音声でやりとり。パスポート、顔、それからメガネを裏表から確認したり、テンキーは計算機じゃないと説明したり、壁と天井、床を見せたり、言われたとおりに見せていくだけ。でもちょっとでも疑問があると、何度も見せたり、遠くにおいてそれを確認したりと、かなり時間がかかりました。うっかり固定電話の子機がおいてあったりしたし。ソフトウェア上のものは、マウスの遠隔コントロールで、パスワード入力、設定などはすべてProctorさんがしてくれる。

今回、最大の問題は、トリプルモニター。機器Checkの時点で2台は接続を切断(OS設定から)してあったのだけれど、なぜか私がメインモニターとしてWindows10上で設定しているEizo君は、PCとしてはセカンドモニターと信じ込んでいるようで、Monitor 2(左に設置)のMitsubishi君がメインモニターだとOSが訴えるので、Mitsubishi君で受験することに。WebCamera、キーボード、マウス、マイクの位置を整え、もう一度部屋とデスクをカメラチェックして、やっと受験となりました。ProctorのHannahはすごくPatientで、イライラもしていたかもしれないけれど、終始Friendly。最後に、Done! Good luck!ということで、Test開始。11:30 と1時間ぐらいかかったように思います。時計を見ることができないので、時間はわからないけれど。早い時は20分で終わるそうです。

4) いよいよテスト。

Reading (28点)今となっては、Reading Section 模擬テストを受けておけばよかったと思う。最初の「全文表示」の時に、あとから戻れるのかどうかわからなかったから、全部記憶しなきゃと焦って時間を取ってしまった。次のページに行って問題を表示したら、すごく丁寧に該当箇所が矢印やハイライトで読めるではありませんか。親切この上ない。ということで、2問目からは、最初の全文を飛ばそうとしたら、Warning。スクロールして全部読めという指示が!これはとても面白かった。Readingテストで全文読む暇があるわけない!スクロールだけしてすぐに次のページへ行くのが吉。

問題の内容は、Biology、Geography、History, Artみたいな感じでした。私の大きな失敗要因は、読むのが楽しくて無駄に読み込んでしまうこと。問題文を読んでから、本文はほぼ読まずに回答を心がけ。スコアは28点だったので1問か2問まちがってしまった・うーん、まちがった覚えはないのだが…たぶんアメリカのアートについてだ。ひっかけ問題だなあと思ったやつがあった。苦手な芸術分野なうえにアメリカの18世紀のアート、先住民族のアートを守ろうという運動とWestの開発が進みすぎているというのと、どうとかこうとか。まったく知識がない分野は、ひっかかりやすい(しくしく)。それ以外は、巣を作らないスパイダー、船の技術の歴史、いまだに覚えているぐらい、図鑑を読む感じで楽しかった。英語の難易度的には高くないけれど、速読力が必要。単語問題は、読まずに解ける瞬殺ものばかりでラッキーでした。

5) Listening テスト

(29点) 聞いたことを答えるだけなので楽勝。通訳の仕事では聞いたことを全部覚えて訳さなきゃならないので、通訳するつもりでノートテイキング。しかし、時刻は深夜。集中力が続かない。と思ったあたりで自分の専門である認知心理学のレクチャになったので、あまり聞かずに回答ができてラッキー。ピアジェさんありがとう。スコアは29点だったのでどこか間違えてしまった。ふっと気が遠くなった時のやつだろう。

6) 10分休憩。

画面には、テストセンター受験生向けの画面が表示されているので、「部屋を出る人は試験監督に声をかけ、貴重品は持っていくこと」とある。トイレに行ってもいいのかな。とりあえずマイクで音を監視しているはずなので、「トイレに行きまーす。I need to go to the ladies, I mean bathroom (in American language)」と大声で言って、トイレに行き、ストレッチをし、暖房を入れてカーディガンを羽織り、席に戻りました。

7) 再開前のカメラチェック。

Webカメラで四方の壁と床、デスクのまわり、電話、スマホ、Apple Watchをおいた場所を映し出し、再び、PasswordをProctorがリモートで入力して再開。結構めんどくさそうな対応で、お座なりな感じがしたけれど、疑問点がなかったからだろうと。

8) Speaking  

まったく対策をしていなかったのが災いし、Time managementができなかった。最後にいつも3秒ほど残ったので、ラップアップをし、ラップアップの途中で切れる、という感じだった。いうべきことは不足なく言ったけれど、ちょっとまとめすぎたかも。どんな評価になるだろうか。IELTSならかなり減点されるほど、蒸し返した内容も多かった。

9) Writing 

これは,IELTSと比べるとすごく楽だった!自分の意見を書かなくていい問題(文章を読み、レクチャを聞き、その関連性を書くだけ!)。話題は、古代エジプト王国がなぜ滅びたか。文章には3つの仮説があり、(まだ覚えている…)降雨量の減少で食糧不足、王家の中央集権国家の弱体化、最後のPepi2世に息子が多くてけんかした。リスニングのレクチャは、「私は全部まちがってると思うよ」という教授。「気候データによると降雨量減少は東部のみで、国全体としては食料に問題なし」「王家は地方自治governor に十分なRewardをしていたし、中央軍隊が強いのでRevoutionはおきない」「Pepiの前にも、息子が多くて誰が継ぐか喧嘩した例はあるけれど、政権のシステムがすごく良くできているから、問題はすぐに解決されている。」というお話。聞いたことを書いただけ。でも、スペルミスはたくさんありそうでこわい。さらに米語で書かなくちゃと(そんなことはないだろうけど)realizeとか米語で書いていたら、後で時間不足の時に勢いで自然にBritishになってしまい、スペルが混在(一番いけないパターン)。さらにパラグラフィングも、最初は米国式に字下げで書いていたのに、2問目、3問目は、英国式になっていて直す暇もなかった…。これも蛇足の極み。最初から英国式で書けばよかった。

Ostrich Effectの話もあって、その説明を読み、その後、教授が、「いやあ、僕もよくやっちゃうんだよね」と自分の実例を話すので、実例が文章と同リンクするかを書く。ついつい嫌なことには目をつぶって先延ばししてしまう…共感半端なし。

もう一つは、おなじみAgree or disagree? 努力に褒賞を与えるか、Achievementかというお話。とりあえず200語ぐらいで話をまとめたが、欲を出して足していたら、時間切れになってしまった。蛇足ってやつでした。

9) 終了、Submit OK→ReadingとListeningのスコア

公式スコアと変わらないという情報あり。公式スコアと変わらないという情報あり。Reading 28    Listening 29  とだけ書いてあって、満点とかわからず不安。あとこの記録は消したらもう見えないようなので、覚えてなきゃと眠さで朦朧としながら、脳みそにメモ。

10) 一応チャットボックスに、終わったよーと連絡

(たしか終わったら連絡してとどこかに書いてあった)。5分ぐらいしたら、「使用したホワイトボードを消して、裏表を見せるように」指示。1分ぐらいカメラに向かって裏と表を見せていたら、「以上、お疲れ様。チャットボックスを閉じてアンケート回答よろ」。時間を見たら、2:30 a.m 。

目が冴えて寝られなかったので、ホットワインを作りほくほくして、8時ぐらいまでぐっすり。

6日後に、My TOEFLページからスコアが見えるそうです。12/27受験で1/4現在、not availableです。10日かかることもあるそうです。クリスマス、年末年始だから、10日かかるかもしれない。

11) 結果が出たよとメールが来たよ。

アカウントにログインして、view your scoreをクリックしてみました。27 Decに受けて、07Jan(JST)にメール到着。

R29 L28 S24 W23 = 104でした。微妙なスコア。RとLのスコアを覚え違いしていたようです。Speakingについては、攻略法を勉強して満点に近づけたいところですが、Writingはスペルミスがどうしようもないので、もうあがらないかもしれない…しかし今回は米語と英語を混ぜる結果になってしまったので、無理せず英語で統一すれば1点ぐらいは上がるかもしれない。そういえば最後の蛇足部分、途中までしか書いてないので、時間配分をすればあと3点ぐらいは上がるかもしれない。などと思いつつ、次に受けるかどうかはわかりません。でも、受けながら、図鑑を読んでいるようなワクワク感がありとても楽しかったのです。蜘蛛の巣を張らない蜘蛛については、人にトリビア自慢してしまい、Ostrich Effectも話題にしたり、古代エジプト史も話題になったりと、ミニ講座をたくさん聞きに行ったような感じでした。IELTSの時は、内容的に楽しいものはなかったので不思議です。

IELTSとの比較(個人の感想です)

12月12日に受けたIELTSよりも簡単に感じました。すごく受け身のテストで自分で何も考えなくても、聞いたこと、読んだことをまとめればOK。

IELTSは総合でBand 7.0しか取れていない(reluctantly)。なかでもWritingはすごく苦労して(今も)、6.0からあげられず、やっと模擬で7.0、そして本番で6.5。アップのポイントは複文構造を5つ以上、同じ単語を使わない、小難しく長い文で書く。しかし、スペルミスが多いので致命的な弱点。IELTSのSpeakingは、Examinarが対面で人間が対応するので、むしろ楽かなと思っていたら、以下の理由で、裏目に出た。1) 相手が同世代のイギリス人で、話しながらつい、同僚に話す気持ちが出てしまった(学会発表の気持ちでと思っていたのに、つい忘れてしまった。テーマが日常的だからかもしれない。) 2) にもかかわらず、相手は反応がない(たぶんそういうルール)。あれ?わかっているかな?と思って、言い直して説明してしまった…リピートが多すぎると減点された。機械に録音しているだけのTOEFLのほうがむしろよいのかもしれない。

以上は、メモ。TOEFLもIELTSも受験料が高い(約3万円)のでもう一度受けるかどうかは…英語の資格が必要な時はIELTSよりもTOEFLを受けると思う。でもIELTSは悔しいのでもう一度味噌汁で顔を洗って出直したい。

TOEFL 英語母語話者スコア(2017)  Top average TOEFL scores, English-speaking countries: Ireland: (101), United Kingdom (96),  New Zealand (95), Australia (92) Source: https://cutt.ly/ph5mJrb

IELTS英語母語話者平均は、Band7.0ぐらいだそうです(データはなし、いろいろな英語母語話者講師たちによる経験と推測)






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