2キロしか走れなかった自分が250キロのアタカマ砂漠マラソンへ挑戦するまで
ツイッターで最近「アタカマ砂漠マラソンに参加する!」みたいなことをこの2週間ぐらい書き続けていますが、「なんのこっちゃ」という感じだと思うので、noteに書きます。
これです。
そうです、走るんです。9月30日より6日間で250キロ走りきってきます。しかも標高3000メートルぐらいの砂漠なので、空気が薄くて普段よりも相当ハードな大会だと予想しています。
「え、今井さんすごい!」
とかよく言われるんですが、僕はめっちゃ素人ランナーですw
普段は認定NPO法人D×Pという通信制・定時制高校の高校生たちの若者支援をずっとしていて経営から現場まで動いているのでバタバタしていたり、110名いるオンラインサロン「NPO未来ラボ」も運営しているので、全然専門のランナーでもありません。
「いや、でも体育会だったんでしょ?」
とか見た目がそう体育会系みたいなのでよく言われますが、いえいえ、全く違います。
僕はもともと吹奏楽部で音楽はプロ目指したこともありましたが、運動は全然ダメ。成績も1、2とか高校時代は取ったことがあるし、いつもスポーツ大会でミスをするのでクラスメイトからはよく怒られていて「体育」という科目が本当に好きではなかったです。
そんな自分がアタカマでは231名の方から約760万円の支援金をいただいてチャレンジへ。250キロの大会はこれで2回目。
1回目はこちら。
サハラ砂漠ですw
でも、ちゃんと完走してきました。順位的にも1200人中680位くらい、日本人だと50人中12位だったので、意外にちゃんと走りきれた。
なんで、こんなことをしているかという前に、僕がもともとこんな長い距離の大会など出れる実力じゃなかったことをまずは書きたいと思います。
2キロで筋肉痛になる運動ができないタイプの自分でした
さっき書いた通り、僕は全然運動が苦手。
ただ、マラソンを始めた理由は社会人でサラリーマンになったときにめちゃくちゃ太ったからなんです。中堅の商社に入ったんですが、新入社員になった1ヶ月間ぐらい、ランチを食べた後に先輩が「新人社員研修だ」とか言いながらドーナツ12個とか、マクドナルドのシェイクを6個、ハンバーガーを10個とか食べさせられながら営業する生活を強いられたことがありました。今考えてみると「パワハラ」みたいなことに近かったと思います。
あと、僕はもともとは全然飲むタイプじゃなかったんですが、夜に食事や飲む機会も増えて体重が58キロから70キロ弱ぐらいまで増えて、「これはやばい、体調管理としても良くない」と思い始めました。
それで、ランニングシューズとかも全く持っていなかったんですが、とりあえず走ってみることを実践しようと思って週1ぐらいのペースで始めました。シューズもウェアも何も持っていませんでしたが、とにかく走りました。
そのときは15分も走っていないんですが、もうその時点で疲れ果てていて、「体が重い!」と思いました。距離にして2キロほど、疲れて帰ってだるい。それで朝起きた時には筋肉痛になっているほど。
年齢25歳。これはひどいなと思って、とりあえず週1ぐらいで続けようと思って続けていました。
その年の秋に5キロの大会があると聞いたので、「大会ってどんなものだろう」とか思っていたんですが、同期が参加すると言い出したので、「それだったら僕も参加してみようかな」と思い、参加。そうすると、参加しているランナーの人たちは本当に早くて、僕は1キロ7分ぐらいで走るぐらいゆっくり走っていたんですが、大会の雰囲気や高揚感がすごくあって「大会って楽しい!」と思うようになりました(ちなみに走った後にビールを飲むのもうまかったというのも理由としてあるかも笑 それも継続の理由は確かですw)。
フルマラソンがきつすぎて逃げたい
少しずつハマったのはそこからで、練習を週1〜2ぐらい継続的にしながら、3年間ぐらいかけて10キロ、ハーフマラソン(21キロほど)にも参加し、ついに2013年(もしくは14年?)にフルマラソンに参加しました。
とにかく僕は遅いランナーでハーフマラソンを最初完走した時は2時間半ぐらいかかっていました。たぶん一般のランナーから比べれば「確かに、少し遅いほうかも」と思われると思います。誤解がないように伝えたいですが、ランニングは速さを競うものでもないと僕は思っているので、全然遅くてもいいんですが、一般的には僕はそこまで早くないと伝えたいと思い時間を書いています。
で、ハーフマラソンも走りきれたのので「これだったらフルマラソンに次は挑戦しよう」と思ったのが間違いの始まりでした。みなさん、フルマラソンは42.195キロというのは有名なんですが、ハーフマラソンを走った僕の程度で参加しようと思ったのが本当に間違いで、よく記憶に残っているんですが武庫川という兵庫県のフルマラソンの大会に僕は最初参加しました。
雨が降っていてコンディションも悪かったこともあったんですが、がんばって走っていたものの30キロ以降からは走れなくなり、残り12キロは歩きました。6時間ぐらいかかり、ゴールについたときには他の人の肩を借りなければ歩けないほどの状況になっていました。
「こんなにつらい思いするんだったら、もうやめようかな」
フルマラソンを「完走」したあと(これで完走だと言えるのかと当時は思いました笑)思っていて、しばらく走ることをやめました。いや、本当につらかったんですよ。。。笑
でも、人間というものは不思議なものです。1〜2ヶ月経ったときに自分の体調がなんとなく優れていないなと思い始めて、もう一度ランニングを始めることになり週に数回ほど走るようになっていき、また大会にも出始めました。たぶん、すでに習慣化がされてきていたので、やめるっていうことができなくなってきていたんでしょうね。笑 だから、そのあとも練習を続けて大会にも出て続けました。
「のりさん、結局諦めるんでしょ?」と言われたこと
2016年ごろになってくると「継続は力なり」という言葉は本当だなということを知りました。この頃には週3では必ずジョギングするようになり、フルマラソンも4時間前後で走るようになってきました。
それで、たまたま高校時代の同級生に「サハラ砂漠マラソン」というものがあると聞いて高校生たちに僕は「いつか走りたい」と語ったんですが、そのときに言われたのが、
「のりさん、結局30代になっているし、諦めるんでしょ?」
みたいなことを言われました。
「いや、それならば実現させたるわ」
とすぐに誓い、考えました。サハラ砂漠マラソンはとにかくエントリー費も高い。エントリー費だけで3500ユーロほどかかっていたので、ろくな装備など持っていない僕は参加できるかわからなかったんです。
でも、「あ、これをチャリティーでうちのNPOの支援で走るようにしよう」とたまたま思いつきました。「僕の仕事は子どもや若者支援に興味関心がある人しか応援しない傾向にあるな」とこの当時から思っていたので、「サハラ砂漠マラソンみたいなところを走ったら、全然違う支援者が出てきたり興味関心がない人でも関わってくれるかも」と思ってクラウドファンディングのプロジェクトを始めました。
それが、載せていたこのプロジェクト。
All or Nothingで行ったので達成できるか緊張しましたが、最終日に達成。
半分近い人がD×Pの事業を知らない人が支援してくれていました。
それで、チャレンジ。
初日から怪我ばかりで本当に大変な大会でした(これに関してはいずれ書きますw 長くなりそう)。
高校生たちのために次はデスロードへ
ということで、今年はもっとハードな大会に出よう、と思ってアタカマ砂漠マラソンに参加するんです。
本当にがんばらないとっていう感じ。
さっき、大会開催の街「サンペデロ・デ・アタカマ」につきました。近くの空港から見た風景はこんな感じ。
すごいね。笑
あと、この街自体が標高2400メートルぐらいの地点にあるみたいなので、まずは高山になれたいと思います。あと、明日の朝は少し走れるかな?治安を見てから考えますw
みんな、がんばってくるよ!
これを機会にD×Pの事業を知ってね!
それで、寄付者になってもなって!ここから登録できるし、
ボランティアとして高校生と関わってみて!絶対に面白い。
まずは完走目指してがんばってきます〜!応援よろしく!
D×Pへの寄付も嬉しい! http://www.dreampossibility.com/be_our_supporter