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バック・トゥ・ザ・フューチャーは感動シーンにギャグを入れてくるから気をつけろ!

ほとんどの観客が気づかないこと。
「再突入の時に衝撃があるよ」
このセリフはギャグなんです。

パート1の終盤、すべての事件が解決してひとり未来に向かうドク。
別れを惜しむマーティはたくさんの言葉をドクにかける。
感情的に最高に盛り上がるシーン。

このとてもしんみりしたシーンでのマーティーの最後のセリフが上だ。
ここでギャグを入れてくるか!
なんでこれがギャグなのか、説明しましょう。

マーティーは映画の中で2回、タイムトラベルをします。
その2回の体験からマーティーはタイムトラベルで時間を超えた瞬間に衝撃があると思ってる。
でもこれは大いなる勘違い。

タイムトラベルをしても乗ってる人が衝撃を感じることはないのです。
パート2、パート3でマーティーは何度もタイムトラベルをします。
だけど、衝撃を感じるシーンはない。

パート2の最初に、3人でタイムトラベルしたシーン。
ドクもマーティーも何の衝撃も受けてません。マーティーの膝の上のジェニファーも転げ落ちない。
なんてわざわざ続編を参照しなくても、パート1の冒頭ですでにそれは証明されてます。

最初のタイムトラベル実験は、ドクの飼い犬アインシュタインをデロリアンに乗せて行いました。
タイムトラベル後、なんにも感じずにケロっとしているアインシュタイン。
もし再突入の時に衝撃があったら、アインシュタインはもっと怯えているはずです。

じゃあどうしてパート1最後のマーティーは「再突入の時に衝撃がある」と勘違いしているのか。
思い出していただきたい。マーティーがタイムトラベルした2回で、マーティはどちらも何かにぶつかってる。
1回目は松の木をなぎ倒して納屋に突っ込んだ。2回目は映画館の1階ロビーをぶっ壊した。

そうなんです。マーティーは単なる交通事故の衝撃をタイムトラベルの衝撃と勘違いしてたんです。それも対物の自損事故を。
そして未来に旅立つドクを気遣う最高のシーンで、よりによって間違った情報を大切なドクに伝える。善意で。
これがギャグじゃなくって何なんでしょうか。

感情が最高潮のシーンで、誰も気づかない最高のギャグを入れてくるからバック・トゥ・ザ・フューチャーは素晴らしい。
「バック・トゥ・ザ・フューチャーめっちゃ好きで何回も見ているんです!」「バック・トゥ・ザ・フューチャーが一番好きな映画です!!」「バック・トゥ・ザ・フューチャー最高!!!」
って人、今度はギャグだけに注目して見てみてね。

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