他人を変えようとするのはショッカーの仕業〜シン・仮面ライダーに寄せて③〜
つづきです。
NHKBSでOAされたシン仮面ライダーの制作ドキュメントを見てから、三度目の劇場鑑賞をしました。
一度目は真っ白な状態で全てを受け入れて観る。
二度目は自分なりに解釈をしてから観る。
三度目はパンフレットやドキュメンタリーで制作の裏側を知ってから観る。
全ては自分が変わっている。
一部に極端な「ひどい映画だから作り直せ」なんて意見もあるらしい。
それは劇中のショッカーと同じだ。
自分がしあわせになるために、社会や他人を変えようとする。
対する今回の仮面ライダー本郷猛は、自分が変わることで他人を受け入れようとしていた。
このスタンスだけでも素晴らしい映画だと思う。
駄作だとか酷評とか、作り直せって言っている人はこの映画の何も見えていない。
(という決めつけをすると自分もショッカーになってしまう)
ドキュメンタリーで描かれた庵野監督のディレクションにも賛否があるらしい。
否の方の感想は庵野監督の態度がひどい、パワハラだ、言葉足らずだ、ディレクションできてない。
だからこんな酷い映画になった。
賛の方の感想はさすが天才監督。妥協せずに作るから傑作ができるのだ。
つまるところ、完成した映画が気に入ったか気に入らなかったかで、ドキュメンタリー内での庵野監督のディレクションの評価も決まる。
僕がこのドキュメンタリーから感じたことは、庵野監督はとにかく新しい表現をしようとしていたということだ。
つづいてしまいます。
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