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映画館で目覚めたまま夢が見られる『インセプション』

これは今しか体験できないのです。

『インセプション』を観たことないって!?それなら今が最大のチャンスです!
10年前のクリストファー・ノーラン監督映画『インセプション』を全国の劇場で公開中。
ということで家から近くの映画館に『トーテム』持って再再々鑑賞してきた。

10年前に劇場で見て、DVD、ブルーレイ、アマゾンプライムで合計5回は見ただろう。
それが今また劇場で見られる。しかもIMAXだ。
その上、家からいちばん近くのIMAX、109シネマズエキスポシティは日本最大のスクリーン!

行かない理由はない!と乗り込んだコロナ渦の平日の12時の劇場は結構な入り。50人は入ってたんじゃないかな。
この映画を見たことがない人に劇場に足を運んでもらうにはどんな紹介をすればいいんだろうか。
あらすじはできるだけ書きたくないけれど、ちょとだけ紹介します。

インセプションとは人の頭の中にアイディアを植え付けること。
インセプションは一種のスパイアクション。ただし目的はアイディアを盗むんじゃなくってアイディアを植え付けること。
逆転のミッションが面白い。

ターゲットの夢に潜り込んで、あれこれするわけですけれど、この夢と現実のバランスが絶妙です。
夢って見てる本人は夢とは気づかないし気づけない。この映画を見ていると、なんと目覚めているはずの自分にもそれが起こるんです!
絶妙の物語と映像。それに没頭していると次第に夢のシーンであることを忘れます。

明らかに物理的におかしかったり、ありえないことが目の前で起こっているのに、夢であることを忘れるんです。
なぜかというと、スクリーンの中で登場人物が悪戦苦闘してるから。
登場人物に深く感情移入をしてしまうことで、登場人物と同調してそこが夢の世界であることを忘れる瞬間がやってくる。

そして突然「ハッ!」と我に返る。劇中人物の何気ないセリフや効果音で。「そういえば夢やったんや…」
登場人物は東海道新幹線のグリーン車とボーイング747のファーストクラスの2箇所で夢を見ます。両方とも自分が座っている映画館のシートに酷似しています。
豪華なシートで、登場人物と共に目覚めたまま夢を見るという体験。2時間20分の間に最低でも6回は「ハッ!」とできます。

夢の映像の見どころをキーワードで3つだけ紹介。
「街を折りたたむ」「無限階段(2回出てきます)」「天地が回るホテルの廊下」
これらの本物が見られます。

この映画の裏テーマは父と子です。主人公も父子なら、主人公が狙うターゲットも父子。
2組の父子関係が物語を動かしていくのは絶対に偶然じゃあありません。
映像もダイナミックですが、2組の父子の感情はもっとダイナミックです。

劇場へ行くときは『トーテム』を忘れずに。忘れちゃったら夢から帰って来られなくなるかもしれません。
はい、『トーテム』が何か気になったあなた、すぐに近くの映画館予約しましょう。
大丈夫、終わった後悪い気分にはなりませんから。多分。

私の『トーテム』。ポケットでいじってたおかげで現実に還ってこれました。



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