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ガンダムを知らない人にククルス・ドアンの島を見に行ってもらうための600字

『機動戦士ガンダム』というアニメがあってね、40年以上前に第1作が放映されて、今も続編が作り続けられているんだ。
第1作は全43話のテレビアニメで、それまでのロボットバトルアニメとは違う、宇宙に移民した未来の社会情勢の中で戦争の中に巻き込まれた子どもたちの成長を描いたアニメだ。
その物語は最終話で人類の進化を描く境地に辿り着く。

とにかく強いヒーローであるスーパーロボットじゃなくって、ロボットを兵器として描いた点も画期的だった。
テレビアニメの制作体制は決して恵まれたもんじゃなくって、予算もスケジュールもギリギリ。
作画監督が途中で倒れてしまって、後半に向かって物語が盛り上がっていくところで、絵が下手になっていくというカオスなドラマでもある。

そんなアニメの第15話『ククルス・ドアンの島』が映画化されると言うことで話題になっている。
物語の本筋とは関係がなくって、テレビアニメを総集編としてまとめて制作した劇場版三部作ではカットされている話だ。
新しいロボットも出てこないし、物語の展開に関係するわけでもないすごく地味な物語。だけれども戦争の一部をむき出しにする重いドラマでもある。

この回の絵はひどい。ロボットは異常に細いわ、動きはぐにゃぐにゃしているわ、戦いはパンチ一発で決着と荒っぽいわ。これこそオールドファンが愛でてきた独特の味わい。
でも新作映画に絵の心配はいらないよ。監督自身がめっちゃ絵の上手い人だし(テレビシリーズの途中で倒れた作画監督だ)。変なロボット、変な演技は許さないはず。
骨太なストーリーの『ククルス・ドアンの島』。あなたのファーストガンダムにどうぞ。

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