映像研には手を出すな!には手を出すんじゃなかった!!
昨日の記事と反対のことを書きます。
劇場版『映像研には手を出すな!』の登場人物は、悲しいときには涙を流して泣き叫ぶ。
キレたら相手の首を締め上げたり、そこらじゅうを蹴り倒したり。
主人公は人見知りなので、複数の人から話しかけられるとフリーズする。ほんまにわかりやすく凍りつくのだ。
昨日の記事では安っぽいと貶めた演出ですね。
でも、映像研はこれでよかった!!!
なぜならこの作品は、映像(アニメ)の制作に傾ける熱すぎる情熱を描いているからだ。
もちろん、何かに象徴させて静かに情熱を描く方法もある。
だけれども映像研はこれでいい!!!
ロボットアニメを作るときの、リアルと虚構の狭間で頭を抱える登場人物の葛藤。
僕は不覚にも涙した。
本当に文字通りわかりすすぎる演技で、本当に頭を抱えているにもかかわらずだ。
感情をダイレクトに出すことも、ここまで突き抜けたら格好いい。
なぜ格好いいかと言うと、彼らが情熱を傾けて制作したアニメのセンスがあまりにもいいからだ。
この映画にはマスク警察、自粛警察ならぬ、ロボット警察という概念が出てくる。
これはロボットアニメにリアルじゃないと難癖をつける一部の人たちのこと。
主人公は見えざるロボット警察に怯えて、アニメを作れなくなってしまう。
なんだろうこれは。見えざるマスク警察、自粛警察に怯える自分自身ではないか。
さらにアニメが形になろうとするときに出る武者震いの演出。
ほんまに主人公がブルブルって震えるのだ。何度も。
わざわざCGのエフェクトまで足して、めっちゃ見えるようにわかりやすく。
僕はこれにも震えた。
主人公に共振した。
すばらしい演出だ!
この映画の中でも嵐は起きる。
でもそれは登場人物の感情を象徴したものでは無い。
この映画の中で嵐を起こすのは〇〇だ。
〇〇が気になったら、映像研を映画館に見にいきましょう。
損はさせません。
だって昨日あれだけ熱く語った僕に、正反対のことを書かせるくらいの映画なんだから!!!
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