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バック・トゥ・ザ・フューチャーが真にすごいのはそこじゃない!

バック・トゥ・ザ・フューチャーのテーマやストーリーやセリフの凄さ、面白さを語る人は多い。
じゃなくって、映像だけで描かれているバック・トゥ・ザ・フューチャーのすごい演出を今日は書く。

映像だけで描かれていること。
それは「タイムトラベルはとんでも無い!」ってことだ。
パート1のデロリアンのタイムトラベル、イメージするのはこんな映像だと思う。

図1

炎を引いて稲光と共にすっ飛ぶ。
これはこれで格好いいんだけれど、パート1の演出のすごいのはここじゃない。
この次だ。

図2

次元転移して時を飛んだデロリアン。その表面は凍ってる。
パート1のデロリアンはタイムトラベルするたびに凍ってた。
撮影現場では1回1回デロリアンに液体窒素を吹きかけて本当に凍らせたそうだ。

考えてみてほしい。次元転移するデロリアンに乗っている人の体感は0秒だ。
その0秒の間に、炎を引いて稲光に包まれたデロリアンが凍るのだ。
数千度→氷点下が0秒の間に起こるエネルギー転移のすさまじさ!

タイムトラベルはとんでもないエネルギーを消費する。
そのエネルギーは時速142キロ×1.21ジゴワットの電力から得られる。
みんな忘れているけれど、パート1のデロリアンはプルトニウムが燃料の原発を積んでるんですよ。

で、プルトニウムがない1955年では、1.21ジゴワットを雷から供給するわけ。
クライマックスの142キロ×雷がとんでもないタイムサスペンスになっている。
その掛け算の凄まじさの結果が0秒で数千度→氷点下なわけです。

ほんですごいのがそれを一切セリフで説明しないこと。
ただただドクターが最初の1回目だけ「冷たい!凍ってる!!」ってリアクションをする。
僕はそのリアクションを見たときにゾクッと鳥肌がたった。
「とんでも無いことが起こった!!!」って。

でも人々のイメージに染み付いているのは炎を引いてる映像。
その理由はこのポスターにもあると思う。たしかに、凍ってるデロリアンじゃあ意味がわからないから仕方がない。
ちなみに、ポスターでマーティーは腕時計を見て驚いてるけど、これもなんの意味もない。タイムトラベルしたって腕時計に変化はないから。イメージのみです。

図1

てなことを祭日月曜日の朝5:30からおっちゃん2人がリモートで喋ってました。
この続きはまた書きます。
これを喋りたくなった遠因の映像制作が完成しました。


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