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「社員発案の健康プログラムが会社の経済性も向上させた!」 ECG グット・プラクティクス20選⑼ C1: 職場での人間尊厳

https://web.ecogood.org/media/filer_public/bc/c0/bcc041d5-3bc2-4e7a-8d2e-3896554bda6e/2021-04-07-good-practices-web.pdf

本シリーズでは、ECG(公共善エコノミー)グット・プラクティクスに選ばれている20優良企業・団体を、公共善マトリックスの20項目に沿って、1社づつ紹介。

9つ目は、1945年に創業したオーストリアの老舗企業Fahnengärtner(ファーネン・ゲルトナー)。 個々の従業員が意義を見出せる職場環境の創出を徹底して実践している。

C1: 職場での人間尊厳

Fahnengärtner(ファーネン・ゲルトナー)社は、旗や広告用品を製作販売する従業員90人の企業。会社は「意義を見出せる職場」をモットーに、個々の従業員の個人的な要望や意欲を大切にして、個々人がその能力や強みを伸ばすことがきるように、共同決定や自己オーガナイズができる環境を与えている。従業員のレベルアップ研修を行うアカデミーでは、「敬意あるフィードバック」や「コンフリクト(衝突)マネージメント」というテーマの研修会も行っている。また男女機会均等も重視していて、幹部メンバーは男女半々である。特筆すべきは、従業員のイニシアチブから始まった健康プログラム「XUNDI」。ヨガやハイキングから、社員食堂での地域産農産物の健康な食事、料理教室、外部にも開かれた自社託児所、背中の健康促進やメディアによる情報過多との付き合い方のワークショップなど、多彩なプログラムが、従業員の要望に基づき、開発、提供されている。この健康配慮のプログラムの導入によって、病欠が2%減少した。会社のマネージャーは、会社にとって費用がかかるこの「XUNDI」を、職場の雰囲気も良くなり、経済な効果もあると捉え、推進している。

https://www.fahnen-gaertner.com

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世界35カ国、3000以上の企業・団体が参加するECG(公共善エコノミー)運動の主要ツールは「公共善決算」。横軸に人間社会の基本価値4つと縦軸に5つのステークホルダーからなる「公共善マトリックス」で、企業や団体の倫理的・社会的・エコロジカルな経営をホリスティックに評価する。SDGs17目標もすべて含む「公共善決算」を行う企業・公益団体、自治体、教育機関は、世界的な草の根ボトムアップ運動の先導役。

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