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「市民プールの環境負荷を少なくする」 ECG グット・プラクティクス20選(19) E3: 環境負荷の減少

本シリーズでは、ECG(公共善エコノミー)グット・プラクティクスに選ばれている20優良企業・団体を、公共善マトリックスの20項目に沿って、1社づつ紹介。

19社(団体)目は、ドイツ・ミュンヘン市のシュタットベルケ(公社)の市民プール部門。環境負荷を削減することに成功している。

E3: 環境負荷の減少

人口100万人を超える大都市ミュンヘンは、16箇所に市営のプール・水浴場(屋内、野外、人工湖)があり、水道、エネルギー、交通部門などをもつシュタットベルケ(公営企業)が管理運営している。シュタットベルケはこのプール・水浴場部門に2006年から環境マネージメントシステムEMAS(EU規則)を導入し、定期的に計測・モニタリングし、改善策を考案、実践してきた。2006年から2017年までの間に、水の消費量は40%ほど削減された。人工湖の水浴場では、使用した水を化学物質を使わずに生物学的・機械的浄化をして、循環利用している。熱エネルギーや電力の消費量も、少しづつ減少している。2015年には、シュタットベルケ全部門でISO 50001 が導入され、「カーボンフットプリント」が作成されている。公共善エコノミーの「公共善決算」も新しく取得して、ISO 50001では網羅できない部分の経営改善にも取り組んでいる。

https://web.ecogood.org/media/filer_public/bc/c0/bcc041d5-3bc2-4e7a-8d2e-3896554bda6e/2021-04-07-good-practices-web.pdf

https://www.swm.de/baeder

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世界35カ国、3000以上の企業・団体が参加するECG(公共善エコノミー)運動の主要ツールは「公共善決算」。横軸に人間社会の基本価値4つと縦軸に5つのステークホルダーからなる「公共善マトリックス」で、企業や団体の倫理的・社会的・エコロジカルな経営をホリスティックに評価する。SDGs17目標もすべて含む「公共善決算」を行う企業・公益団体、自治体、教育機関は、世界的な草の根ボトムアップ運動の先導役。

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シリーズ一覧はこちら:

https://note.com/noriaki_ikeda/m/m13ff063cc3f9


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