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書評 「多様性」 by 中嶋潔さん

北海道のキノコの専門家、中嶋潔さんからの嬉しい書評です。私が本の5章で使っているキノコの写真が、菌根菌の類でないことを指摘していただきました。そして「正しい」菌根菌の写真も提供いただきました(上の写真)。改訂版を出すときに使わせてもらうことにしています。

感動しました!
私が数年前に読んで大きく感銘を受けた、藻谷浩介さんの『里山資本主義』、村尾行一さん『森林業(ドイツの森と日本林業)』と、基本的に共通する流れの中にある思想だと感じました。素晴らしいです。
私は大学生の頃は哲学科で、ニーチェ『道徳の系譜』で卒論を書き、卒業後、登山が好きだったので長野県の山小屋に就職し、結婚を機に山を下りて北海道の森林組合などで山林作業員として6年ほど過ごし、縁あって今はキノコが得意な自然ガイドとして生きている者なのですが、この本の中でのヘルマン・ヘッセについての記述や、森林基幹道のお話、森の幼稚園についてのお話など、ビンビン胸に響くものがありました。
私の得意分野である北海道の森と野生のキノコ、あとササ刈りの技能を生かして、北海道の森林と人の暮らしをよりイキイキさせることができるように、これからも森のハーモニーに加わって行きたいと、この本を読んで強く思いました。
これから、このお話を理解してくれそうな、この地域の森に関わる仲間たちに、この本を勧めまくろうと思います。
素晴らしい本を世に出して頂き、ありがとうございましたm(__)m

中嶋潔 筆


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