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【屋根型路盤作設による災害に強い道づくり】

林野庁による画期的なプロジェクトです。

https://www.rinya.maff.go.jp/.../kanto_presentation-83.pdf

水のマネージメントをしっかりと施した屋根型の森林基幹道は2010年来、北海道の鶴居村や岐阜県の高山市でモデル的に実践され、その機能性・耐久性・災害への強さが実証されていますが、林道や林業専用道路の作設規定では、いまだに正式な規格としては認められていなく、事業者の積極的な意欲と県の「特別」なサポートがあるところで、細々と「例外措置」として行われています。

国有林での林野庁のこの事業により、これが「正式な規格」として国で認められること、模倣事例が増えることを願います。

新しい規格を取り入れるからと言って、既存の規格を廃止にする必要はないと思います。理性も感性も含めた包摂的なコンセンサスの文化がある日本では、国でも民間でもよく行われているように、ダブル・スタンダードを設定して、事業者がどちらも自由に選択できるようにすればいいと思います。

インフラはでも目的ではなく手段です。

この多機能で丈夫な基幹インフラが、森林生態系サービス機能を大きく損なう短伐期皆伐造林の木材培養畑ではなく、多間伐長伐期の構造豊かな恒続森への移行のために活用されることを願います。


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