見出し画像

第3回:経営者としてトリプルスリーを目指せ!


新年明けましておめでとうございます🎍
有限会社タクト経営研究室の中西です。

今年も更新頑張っていこうと思っていますので、
よろしくお願いします。

さて、いきなりですが、
タイトルに横文字(トリプルスリー)が出てきました💦
野球を知っている方なら
聞いたことがある言葉だと思います。

「トリプルスリー」とは、日本特有の野球用語で、1シーズンで

1:打率3割
2:本塁打30本
3:盗塁30以上
を記録することです。
(wikipedia参照)

直近の選手で言うと、
ヤクルトスワローズの「山田 哲人」選手が
2015年、2016年、2018年と3度達成。
他には、ソフトバンクのギータこと、
「柳田 悠岐」選手が2015年に達成しています。

過去には、「松井 稼頭央」選手、「金本 知憲」選手、
「野村 謙二郎」選手、「秋山 幸二」選手など、
球界を代表する選手たちが達成しています。

このトリプルスリーの「ミソ」はなんだと思いますか?

『盗塁』です。

トリプルスリーは、打撃だけが良くても達成できません。
盗塁という要素が入っていることが重要です。
野球の盗塁は、ヒットと同じくらい価値があるという選手もいます。


盗塁するには、足が速いことの他に、
観察力や判断力、スタートダッシュも必要です。

つまり、「バランス」が大切なんです。


前置きが長くなりましたが、

今日は、経営についての目安にすべき「バランス」とは?

という視点で書きたいと思います。

経営におけるバランスとは?


野球で言うところの「3割・30本・30盗塁」これに似たような
経営の指標があります。

それが、「流動負債3割、固定負債3割、自己資本3割」です。
以下でそれぞれについて、詳しく解説いたします。

「流動負債」とは

支払い期限が短い負債のことです。
ちなみに負債とは、企業の借金であり、
将来返済する必要のあるマイナスの財産のことをいいます。

例)買掛金、支払手形、未払金等が挙げられます。

1年以内に支払うものというイメージです。
会社の短期的な安全性や、支払い能力を示す経営指標でも用いられます


「固定負債」とは

支払い期限が長い負債のことです。

例、長期借入金、社債、預かり保証金などです。

支払う期日が1年以上先のものというイメージ。


「自己資本」とは

会社が返済する必要のないお金です。

例)資本金、繰越利益剰余金などです。

会社を始める時に出資した資本金や
会社の税引後、利益が積み上がったものが代表です。
つまり、返済の必要がない資金の調達源泉のことをいいます。

自社の「貸借対照表」という決算書類に
具体的なことが書いていますので、一度見てみてくださいね。

打率2割、ホームラン75本、盗塁5の打者


ホームランバッターとしては、超一流です。
ただ、会社経営の世界だと「黄色」信号です。

イメージしてみてください。

流動負債:20%
固定負債:75%
自己資本:5%

固定負債が、3/4を占めています。
簡単に言えば、借金がめちゃめちゃ多い会社です。
また、利益の蓄積が極端に少ないと言えるかもしれません。

この会社で考えられるのが、「節税思考」で
税金の支払いは少ないけれでも、なぜかお金がない。
お金がないから銀行から借りるという負のスパイラルが考えられます。

この会社が良くなるには、
不要な資産を売却し、
利益を出せる体質に体質改善するなどが挙げられます。


打率3割、ホームラン30本、盗塁30のバランス打者を目指せ


野球界ではそれぞれの選手に役割があり、
チームで戦っているため、それぞれの選手が偏った成績を出していても、
チームでまとまっていれば成立します。

しかし、会社の決算書が偏るのは、かなり危険です。

野球で例えるなら、
チームとして偏っているチームが果たして、安定的に勝てるのか?という話です。
例えば、投手は1試合に2点しか取られない。
しかし、打者が貧打で1試合1点しか取れない。
これで試合をして、安定的な勝算があるでしょうか?

バランスの良さを目指す。
これは、会社経営において、
一番に目指すべき数字と思ってもらえると良いでしょう。

流動負債:33%
固定負債:33%
自己資本:34%

これを達成するために重要なのが、「利益」です。

大企業なら選択肢はたくさんありますが、
中小企業で自己資本を厚くしようと思ったら「利益」しかない
と思ってもらっても間違いではないです。

利益を出すということは、つまり、
税金を払うと言うことです。
言い換えれば、喜んで税金を払った会社にしか
達成できない数字でもあります。
(喜んで払うという方は稀かもしれませんが)



心に余裕を持って安定した気持ちで経営できる


なぜこれだけ「経営界のトリプルスリー」を目指せと言うかというと
「余裕」が生まれるからです。

想像してみてください。
資金繰りが厳しく、月末になると常に通帳の残高が気になって夜も眠れない。

考えただけで嫌ですよね。

最低でもこの基準を達成していると、
そういったお金の悩みから解放されて、
長期的な目線で経営課題に取り組むことができます。
目先のことに追われることなく、
事業をじっくり腰を据えて考えられるのは
かなりのアドバンテージだと思います。

まずはこの基準をクリアすることを目標にして
経営の舵を切ってみてはいかがでしょうか。  



今日はかなり重要な話をしました

今日は言葉だけで説明しましたが、
図にするとより明確になります。
まずは、図にして自社の会社がまずどういう状態なのか
という「健康診断」を受けてみることをお勧めします。

今日はもう一つ大事なことをお伝えします。



決算書の「貸借対照表」という書類は、
意識しないと絶対に良くならないです。

(昔々、証券会社にいたので絶対という言葉は
できるだけ使いたくないですが・・・。)

色々な会社さんを見てきて思うのが、
「貸借対照表には経営者の強い意志が現れる」
というのが実感です。

今年は、このあたりも含めて、
もう少し突っ込んだ話をセミナーで
話せればと考えています。

本日はこの辺で失礼致します。






有限会社タクト経営研究室では、
月に2回をベースにLINE公式による情報提供をしています。  

〈配信内容〉  事例紹介  会社運営のお役立ち情報  提携先の事例紹介
                   融資に関する生の情報  セミナー案内  等々


登録はこちらまで↓  

https://lin.ee/xSudU6f1

なお、登録いただき、スタンプ等の返信をしていただいた方に  

初回登録限定特典として
『「美しい」決算書にするためにやるべきこと3選』  
というPDFレポートを配布しています。

この機会にぜひ受け取っていただけると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?