「ありがとう」の対義語から見る音楽観【メンタルブロックストラテジー・Vol.417】

突然ですがあなたは

「ありがとう」の対義語は
何かお分かりに
なりますか!?

ありがとうは
漢字で書くと

「有難う」

になりますが,

高校の時に百人一首大会
最下位をマークした

バリバリの理数系出身の
私が調べてみたところ,

日本の古文で
「ありがたし」
という意味は

「なかなかない,
珍しい」

という意味に
なるそうです!

今の感謝という意味は,

そこから派生していった
意味なのだそうで,

その反対の状況を
考えていくと

「よくある,
どこにでもある」

「特に珍しくない」

…というように
連想していくと,

「ありがとう」
の反対は

「当たり前,
やってもらって当然」

という事に
なってきます!

では,その「当たり前」
だという考え方の

本質をもっと
掘り下げていきますと,

「私ならこれくらい
やってもらって当然」

「私なら…」

…というように
掘り下げてみると結局,

「『私なら』という
過大評価,プライド,
慢心・驕り」

という事になるのでは
ないかと思います!

この「驕り」を
心理学的に
捉えてみますと,

「自信のなさから
来る虚勢(つまり恐怖)」

という所が実は
根源になっています!

自信がないから
大きく見せようと
する訳なのですね!

その割に自身を
過大評価して
しまっているので,

「自分は何でも
出来なければならない」

と思い込んでしまい,

自分磨きをどんどん
怠っていくので,

現状維持のように
見える,実質的な
後退・ジリ貧からの,

ひどい場合は
破綻・破滅という事に
なって来るでしょう!

これは放置していると,
とても危険なことでは
ないでしょうか!?

なので,ここは
逆から考えてみて

何でも謙虚に,

できない自分自身を
まずは受け入れ,

知らないことは
わかる人に教えてもらい,

ちゃんと相手の話に
素直に耳を傾け,

色眼鏡で判断
するのではなく

まずありのままを
見ようと努め,

おかげさま,
ありがとうという
気持ちのベースで動くと,

どんどん道が
開けてきます!!

実はこれは認知心理学で
「メタ認知」と呼ばれる,

自身だけでなく
周囲も含めて

今の状況をより
俯瞰的に,客観的に
観察する能力に
通じる考え方で,

そしてこれはそのまま
楽器や演奏能力の
上達の秘訣でもあって,

身体的・物理的な
要因よりも,むしろ

このようなメンタル面を
見直す事で,時に

劇的な成長を遂げる
事だってあるのです!

もちろんこれはそのまま
人間関係の構築にも
応用できることから,

演奏能力と実際の
コミュニケーション能力は

大いに関連していると
言っても過言ではないと
私は考えています!

ぜひ普段の演奏などにも
応用してみて下さい!

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