聴かぬ者に成長なし!【メンタルブロックストラテジー・Vol.952】

口では
「今日はあなたと一緒に
演奏出来て良かったです」
などと言っていても,

どう見ても,
どう聴いても,
どう考えても

この人…結局は
自分の音(話!?)を

聴かせる事にしか
関心が無いよな…と,
思わざるを得ない人を

見かけたり,または
一緒に演奏したりすると,

とても残念な
気持ちになります…

演奏のテクニックは,
言葉で言えば

「語彙力」

のようなものであり,

コミュニケーションを
目的として,より

相手に伝わりやすくする
という目的がある上での

テクニックを
磨くことは,とても
素晴らしいと思います!

しかし,この
テクニック自体が
目的になってしまうと,

難解で伝わりにくい
単語や言い回しで,

相手を言い負かそうとしたり,

そもそもの演奏者同士の
コミュニケーションを

拒絶してしまう事にも
繋がるばかりか,

そういう視点で演奏を
続けていても,

極端な話をすると,

10年前の演奏内容と
ほとんど変わり映えせず,

その本人が一番
着目して欲しい

「テクニック」

の部分には
ほとんど着目されず,

全体的なアンサンブルとしては
浮きまくってしまうので

周りからは次第に嫌われ,

どんどん演奏の場が
なくなっていくという
悪循環に陥りがちになります!

それもそのはずで,

そういうタイプの人は
音楽で結局大事である

「聴く」

という部分を
ないがしろにしているから,

音楽ばかりか日常でも
コミュニケーション不全に
陥ってしまい,

華やかなバンド活動や
ファンメイクどころか,

どんどん孤立していき
誰からも相手
されなくなります!

ただ,一言で「聴く」といっても,
様々な切り口があります!

・色々な曲を『聴く』
100曲を1回聴くよりは,

1曲を100回…より深く
聴き込むつもりで,

じっくりと何回も何回も
深く聴いていく方が,

体の中への音楽の
入り方が違ってくるのです!

・自分自身と相手の音を『聴く』
演奏はほとんどの場合,

他の演奏者の方々との
アンサンブルになります!

自分自身の音も,
相手さんの音も

ーー慣れが必要だと思うので,
すぐにとは言いませんがーー

聴こうとする姿勢が
大事ではないかと
思うのです!

・相手の話を『聴く』
日常会話でももちろん,
セッション中でも,

相手に伝えようと
している手段

(時にハンドサイン
だったりして,

言葉であるとは
限りません)

をできるだけ拾う!

・自分自身の内なる
声を『聴く』

自分自身が,
音楽上でどうなって
行きたいかという

心の声にも,しっかり
耳を傾ける事は

精神衛生上必要な
事であると思います!

このように,
「聴く」力は相当な
ポテンシャルを

秘めているように
思います!!

カンの良い方は
もうお気づきかも
しれませんが,

実はこの点こそ,私が
音楽とコミュニケーションの

密接な関係に着目した
ところなのです!

「俺は一人でステージに
立ってるから関係ないね!」

という方も,
ひょっとすれば

いらっしゃるかも
しれませんが,

音楽は,演者だけでなく
聴衆に聴いてもらって
初めて成立するという

根本部分を忘れては
ならないでしょう!

そう考えると,
音楽活動で
行き詰まる原因は

「テクニックが
伴っていない事」
よりも,むしろ

「自分にしか
関心が無い事」

ではないでしょうか!?

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