コミュニケーションは相手を操作することにあらず【メンタルブロックストラテジー・Vol.1008】

「あぁ…どうして
こんなに言ってるのに
分かってもらえないんだろう」

「親身になってアドバイス
してあげているのに…」

ひょっとしたら,
実はそれでは適切な
コミュニケーションを

取れていないの
かも知れません!

バンドなどでも
人間関係は何でも
そうだと思うのですが,

そもそも

「相手とコミュニケーションを取る」

ことと

「相手を説得すること」

とは,一見同じ
ように見えて,
実は全く違います!

そしてこれをよく
理解していないと,

時に相手を傷つけて
人間関係に大きな

溝を作ってしまう
可能性もあります!

コミュニケーションを
取る大きな
目的の一つとして

「自分の伝えたいことを
相手に分かりやすいように
理解してもらい,

それに即した相手の
自発的な行動を
相手自身から引き出す」

ことがあるのですが,

その

「相手の自発的な
行動を引き出す」

ためには,必ずその相手の
心が動いていないと
難しいのです!

人は,

「この人になら
付いていける!」

と思うのは,

「その人が何を言ったか」

ではなく,

「その人がどういう
人間性なのか」

(つまり
「誰が言っているか」)

が判断基準になって
いる事が実は多いのです!

理論武装して相手を
「論破」したところで,

たとえその
言っていることが

「正しかった」

としても,

それがその相手に
寄り添った
ものでなければ,

その相手はより
心を閉ざし,

その言葉が相手の
心に響く事は
無い訳です!

これは,
ジャムセッションでも

実際の日々の
生活においても

然りだと
思うのですが,

自分自身の
伝えたいことを

相手に自発的に
やってもらえる
ようにする確率を
上げるには

「普段からその
相手を尊重し,

その相手に寄り添って,

相手の話を聞いて
共感しようと努める」

事がまず大前提だと,
強く思うのです!!

こういう話の聴き方を
心理カウンセリングの世界では

「傾聴(けいちょう)」

と言うのですが,

これは小手先の
テクニックでも
何でもなく,まず

「心から相手に
共感しよう」
(「共感」と「同調」は
全然違います!)

という姿勢が無いと,

いとも簡単にその
相手に見抜かれ心を
閉ざされることでしょう!

相手の話を

「聞いているつもり」

になって,

その話をありのまま
ではなく自身の
経験で解釈して,

自分の物差しで
評価してしまう
ような聞き方が,
一番危険だと言えます!

これは私も日頃
自分自身に強く
言い聞かせていることで,

そうでないとただ
その相手を

「操作しよう」

としているだけに
なるからです!

これは良くありません!

お互いがお互いの
心に寄り添って

人間関係を
築き上げていく方が

長い目で見て楽しいに
決まってますから!!

繰り返しますが,
「共感」と「同調」は,
全く違います!

「共感」とは,
たとえ自分自身が
相手の言い分に対して

たとえ「そうだ」と
思わなくても,
(↑ここが重要なポイントです!)

なぜその相手が
そういった言い分に
至ったかを汲んで,

それを否定する事なく,

「そういう考え方もアリやな」

というように,

「そういった言動をしている
その相手自体を
認める・OKだと思う」

その一方で,
自分にはまた自分自身の

また別の見解があって,
それを大事にすること!

…つまり,

「多様性の共存」

ということです!

これは今後,
更に重要になってくる
考え方だと言えるでしょう!

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