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典 雅
2023年7月31日 23:24
数えても減るべくもなし焼ける日に肌の膨らむ夏ぞ熟れゆく
2023年7月28日 23:54
王冠の冷えた約束あくまでも汗をそのまま氷の世界
2023年7月28日 05:38
内の空外の宙へと眠るのみ手提袋の香り恨めし
2023年7月28日 05:11
朝顔の染みを頭で作り出し陽の笑み頼り露と消え行く
2023年7月22日 07:01
生という不時着の夏黒曜で埋もれたような応えない海
2023年7月21日 15:23
人心声の世界の探り方さざめきの度時の正夢
2023年7月18日 13:09
切れ端が夢を誘うて柳影揺蕩うものに浮き上がる銀
2023年7月18日 09:47
残骸を激しく歌う今宵こそ安い激しさ真夏の神話
2023年7月16日 01:27
「青々」と木々の緑を言い張って手持ち花火も切れた夜です
2023年7月15日 11:01
せかせかと使う時間のいじらしさ減るも無惨な時計の電池
2023年7月13日 22:49
首筋に一人の鬼が夢の跡つれない朝は靄の邪
2023年7月13日 10:01
今を書く起き覚めの文字足跡は最初の罪か最後の罪か
2023年7月12日 09:05
何一つ持たない影を引き摺って無縁の命この地のほかに
2023年7月11日 23:35
壊される運命の未花雪印踊れる君と溶けだす恋と