シェア
典 雅
2023年1月31日 21:38
この世ごとわずかに揺れる初めての人と人との仮定の罪よ
2023年1月31日 20:57
横になり溢れるものは果てるまで枕を包む一人の呪文
2023年1月31日 06:31
血を流す友の理由を押しつけて血に染まる我幾度夢みゆ
2023年1月31日 00:51
幼子のいかなる音も聞かれない傷むのだ我が真砂の日々が
2023年1月28日 06:27
夕焼けと引換えにして我が儘のそのままの罪言わないつもり?
2023年1月27日 23:27
瞼から仮の光を待ちわびて平熱の君描ききるまで
2023年1月27日 01:45
窓ひとつ眩しく過ぎる幻を疲れ果ててはここで見ていた
2023年1月26日 00:32
明日香さす宵の暇は艶やかに夢に注ぐより堪えてあやしく
2023年1月15日 14:57
春日山末尾のゆめも遠からじ北の巣ひふみあわれ鐘鳴る
2023年1月14日 20:58
閉じ込めた命の答えふうわりと風よふけふけ風よふけふけ
2023年1月13日 15:41
ただ一つたったひとつが褪せるとき君には淡くそういてほしい
2023年1月12日 16:40
文化には先駆者たちが呪詛残す電子でさえも古戦場とは
2023年1月11日 09:45
永遠の嘘を閉じ込めエメラルド喉に涙の通過した雲
2023年1月10日 20:07
嘘ひとつ溢さぬほどのまなじりも星座の前に遊びふられて