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典 雅
2022年12月31日 00:11
躓けば路肩の露もお仕舞いでそこに留まる心がひとつ
2022年12月30日 21:59
砂は傷渇ききるのを待ちわびて見えなくなってはじめて二人
2022年12月30日 09:22
先人のジャズはかなしやもう少しもう少しだけ体やさしく
2022年12月26日 21:11
ささくれをちらつかせ冬新しき地獄の浜に波聞きながら
2022年12月25日 21:32
未花摘む早世脱け殻の繰り返し終に地蔵の吐息吹くまで
2022年12月23日 23:48
あまりにもたゆまぬ笛の調べにて木葉隠れに漕ぎ出してゆく
2022年12月19日 17:22
会えないとそれが常だと日は募り悲しいという顔を忘れた
2022年12月19日 12:45
幾度も消した黒鉛染むばかりごつごつとした日本晴れかな
2022年12月15日 06:24
迷い子の傾きたりし百年の蝶々結び花の見る夢
2022年12月14日 14:53
恋よりも愛の密度を求めたら壊れるだろう君ってやつは
2022年12月12日 14:42
音もなく朝雨が降る「約束ね?」きっと死ぬまで女神夢見て
2022年12月6日 23:58
「予がすべて」ちひさき春のはじめにもせせらぐものの満たしはじめる
2022年12月5日 23:32
唄詠みの哀れ遥けき遺書の声正多面体何処までも玻璃
2022年12月2日 13:04
恍惚の歌の継ぎ目を張り替える話の外の小さき人よ