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典 雅
2022年10月31日 15:00
好きだとか嫌いだとかの不可能がおおよそ同じ重さを持って
2022年10月31日 07:38
泣かないと決めてハンカチを持たずに着られた服の袖濡らすやら
2022年10月28日 23:57
去る君に見せる夜明けの驕りかも明けの明星の遥か向こうへ
2022年10月28日 08:17
行々は嵐のあとに立ち残る恋に手だてのあらましことを
2022年10月28日 01:11
霧の尾に君の待つ原心せし晴れはなくとも仰ぎみるかも
2022年10月24日 22:53
階段の最後のひとつ踏み外すあなたを過ぎたそれがさみしい
2022年10月24日 14:21
教科書に人生転ぶ詩一片刻むはいつも読み手なりけり
2022年10月23日 14:23
わたつ海の秋を知らざるその青の還りけらしな遠い砂浜
2022年10月21日 07:21
時留めの遥かな人をそのままに性の悪魔が詩を離さない
2022年10月21日 01:43
目をつぶり奏の声と生の時そこから還る我の静けさ
2022年10月20日 01:32
恋に落ち恋と終え行く少年よ吐息にずっと揺られるも愛
2022年10月17日 23:28
誰そ彼に花の命を問う手間を舞う花弁で払うつもりで
2022年10月13日 03:08
欲の華逢魔が時の繰り返し人焼き人よ夜に罪は濃く
2022年10月11日 15:51
残り香も早や夏霞沈み行く陽の懐へ終の静かへ