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典 雅
2022年4月3日 22:07
終わらない生身の時間曖昧なブルーの瞳そして神
2022年4月4日 15:45
訳もなく誰もが海に帰るのに誰もがいない訳もないから
2022年4月10日 03:44
紫の知らせを待って残りの日ペンをとらせて何があろうか
2022年4月10日 10:53
春めかし女性専用車両にて新聞開くおじさん並ぶ
2022年4月14日 12:18
手巾が白粉拭う僕の街背伸び恥ずかし波音の妙
2022年4月14日 19:57
畳まれたまま濡れそぼつ傘の皹あの向日葵がやけに枯れない
2022年4月18日 11:58
「Over Drive」の少女が生きたのは「サマーヌード」の青年の浜
2022年4月20日 05:10
落ちきった色は戻り始めつつある私の後の誰か共達
2022年4月20日 15:39
瞬きを必要とした君が死にラジオはすべて風の中である
2022年4月21日 01:22
あれほどに安く笑って過ぎたのに淡い夜ほど見境がない
2022年4月21日 09:54
慄然とブレスもあらぬ日本語は白い絵の具の殺意なりけり
2022年4月21日 23:47
楽園が崖に縁取りあるならば絶壁の血よ聖比べして
2022年4月24日 08:57
この世をば対に置き去る少女なら21グラムびた一負けぬ
2022年4月25日 23:42
狭い方狭い方へと躓いた男の自殺は潜水である