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典 雅
2020年6月17日 04:27
せきりょうのわかつふたりをみたすとききずぐちどうしふれてたがえる
2020年6月20日 08:07
詩の読めぬ亡骸ひとりスラッシュで母音の名残切り刻みつつ
2020年6月20日 08:56
ぐずぐずと愛と足跡滴らせ溜息染みの顔に陽炎
2020年6月20日 15:32
黒ずんだ僕があなたに触れるとき神を揺さぶる大地と眠り
2020年6月21日 13:23
斑香のコンクリートに水霞ひ弱な足の求める地熱
2020年6月22日 15:55
長針が60秒だけとどまって12の先を数えずにいる
2020年6月23日 23:05
月日とは職場に顔を出さずして寝床に侮蔑くれてやるもの
2020年6月25日 23:13
街灯は僅かに呻きまた果てる夜を縁取る山の稜線
2020年6月26日 00:03
耳裏に死人の息が付着する午前三時のテクノクラート
2020年6月26日 09:20
想い出のリボン山架け虹色の穂先さざめく解かれた涙
2020年6月29日 12:55
賽の目は休耕田の皹にピンを刻んで命で笑う
2020年6月29日 23:13
衛星のすました顔の計算は牢獄軌道近似値木乃伊
2020年6月30日 20:39
どれほどの激しい川が歪んでも拒める海の前に優しい