見出し画像

ニュータイプとオールドタイプについて

 今日は最近露出が増えてきた言葉、【ニュータイプ】と【オールドタイプ】について。
山口周さん(おそらく、日本でニュータイプとオールドタイプについて説明されている第一人者)は、【ニュータイプ】と呼ばれる人と【オールドタイプ】と呼ばれる人の違いについて、24個の項目について比較対照しながら説明されています。
 キングコング西野さんのオンラインサロンでも、「シェアとギブ」を「保管場所」に例え、両者の違いについて説明されています。

 実際、オールドタイプの人間が組織の中にいると、【情報】を独占するという行動が見受けられると思います。これは情報を独占することで、マウントをとり、自分の立ち位置を確保しようとするからです。

 現代社会では、情報量が仕事の成果、企業の成長スピードに直結するため、近年業績を大きく伸ばしてきているIT業界の組織では、組織間の人間関係をフラットにし、情報を皆で共有し、意思決定が現場の人間でも行えるようになっています。企業文化が【ニュータイプ】の特徴と合致しているため、どんなことにおいてもスピードが速い。

 これに対し【オールドドタイプ】の組織では、意思決定するのに、紙の書類に何個も判子が必要で時間がかかる上に、決定権が一部の人間に集約されているため、時間がかかって議題に上がったものの、結局NGになるなんてことがザラにあります。

両者の違いについて
 こうして比較してみると、現代は【ニュータイプ】の時代であることは一目瞭然なのですが、それではなぜ【オールドドタイプ】の人間や組織がこれほどはびこっているのか?それは【オールドドタイプ】は、これまでの社会で高く評価されてきたからです。彼らの特徴は、従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い、いわゆる「優秀な人材」です。言葉で表すと、より一層、こういう特徴の人こそ優秀な人材と思えます。
 一方【ニュータイプ】は、自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材です。言葉に表して先程の項目と比べると、自分勝手なマイペース人間であるかのように思えます。これまでの価値観では孤立するタイプの人間でした。

 ところが、今後【オールドドタイプ】は急速に価値を失っていくことになり、【ニュータイプ】が大きな価値を生み出し、評価され、本質的な意味での「豊かな人生」を送ることになると言われています。
 なぜそういわれるのか?それは、時代が常に激しく圧倒的なスピードで変わり続けているからです(現代はVUCAの時代と言われていますね)。【オールドタイプ】が評価されてきた時代は、産業革命以後、大量生産が主流の時代でした。このためトップの指示に従順な人物が評価されてきました。この時代の「優秀さ」は【オールドタイプ】の行動様式だったのです。
 しかし現代は物に溢れているため、大量生産の時代が終わりを迎えました。企業は新しい価値観を生む必要性があるのです。こうなると必要になってくる人材は、旧態依然のトップの意思にならうのではなく、これまでの常識をに縛られることなく、新たな価値を生み出すことのできる人物です。

 今、僕らが生きている時代は価値観や社会環境が目まぐるしく変わる時代です。情報が溢れる環境では、1つの価値観が長い間続くことはません。また、今回のコロナショックのように、これまでの社会ルールも急激に強制的に変更されることがあります。

 そしてこの流れは、今後更に加速すると言われています。【ニュータイプ】の特徴は、そんな時代に適応できる特性です。変化のスピードがものすごく早い現代、いち早く【ニュータイプ】な生き方ができるかが、大切ではないでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?