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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第33話


N♠「いよいよBincoのボイトレは「裏声」への挑戦に取り掛かるぞ。カラオケ歌唱に裏声が加味されると「表声+裏声」となり、表現力の深みは2倍のキャパを持つ事になるよね。楽しみだろ。」

B♡「私、裏声ってチンプンカンプンだわ。」

N♠「今回は、裏声・表声の違いをハッキリさせて、ジャンプアップの踏み台を、しっかり作り上げるぞ。
まずは大きな概念を整理しておこうね。大ざっぱに言うと、会話みたいに慣れ親しんだ声は「表声」の仲間だ。別の言い方をすれば、無意識に出す声とも言える。
声は「吐く息」と「吸う息」の絶妙なバランスで成り立っているので、そのバランスを、ゆっくり無意識に操作して会話が成り立っている。それは、シーソーの支点に立って、ゆっくり、ゆすっているイメージだね。誰でも出来る操作だよね。この操作を徐々に速くするとシーソーの板は段々揺れ具合が細かくなる。この究極の揺れ(振動)が「裏声」の完成形なんだ。

B♡「大体、分かって来た感じがするわ。声って「吐く息」と「吸う息」がシーソーしてるのね。シーソーの板を細かく振動させる為には、板を小さくしないと無理よね。ボイトレの最小化が必要な訳ね。」

N♠「アリの一人シーソー遊びの仲間に入れてもらえばいい。その時は、無意識でも裏声になってる筈だ。」

B♡「意外に単純な概念なのね。でもその通りにやっても、上手くいかないわ。」

N♠「だよね。裏声のボイトレ操作は、表声を巻き込んでの息感覚が少し難しいぞ。当然、腹式呼吸の操作だから、息の出入口は肛門側になる。それと同時に、背骨が体内外のスキマを開閉する密閉ドアの役目を演じているから、少し脳トレが必要となる。」

B♡「以前、背骨の尾骶骨辺りを意識しろって聞いてたけど、そう言う事が裏打ちされてたのね。背骨が声を作り出す黒子役だとすると、正しい姿勢を意識するのも、うなづけるわね。」

N♠「そこまで分かっていれば、裏声発声は、もう目の前だぞ。「吐く息」と「吸う息」のジャブをイメージすると良いかもね。曖昧とした息の絡み合いが、腹部で実感出来るようになると、裏声の響き具合が頭部で漂い始めるから楽しみだよな。少しの努力で大きな実をつける日は近いかもね。」


【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
発声分野は1+1=2の様な数字で真正面から立ち向かうと、挫折を繰り返します。1の両脇には必ず無数の分数が、金魚のふんの状態で繋がっています。1が打たれて響きを出すのは、両脇の無限分数のお陰です。発声に「あいまいさ」が付きまとうのは、分数に慣れきっていない人間側が原因なのです。例えば、分数を階段化してイメージチェンジしてみると、階段段差は自由自在に調整可能となります。階段は小さくなれば成る程、歩きにくくなります。

この時、発想を変えて自分が「アリ」の大きさに

変身してしまえば、なんの不自由さもありません。「裏声」は自分をミニ化(虚数化)する事で肉薄できる一例として試して見ませんか?


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