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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第48話


N♠「頭部空洞は発声の為に最重要の空間である事は、おおよそ見当が付いてるよね。
その空間に同居している舌は、ボイトレをしない限り適切な反応をしてくれないぞ。舌は放っておくと暴れまくる厄介者だ。Bincoもかなり苦戦の真っ最中だから整理してみよう。」

B♡「頭のテッペンの一点から出た息(虚数)は真下に向かって進むわよね。この息の糸が舌に、ぶつかるのは、まずいような気がするわ。」

N♠「その通りだね。息の糸がリキンだ筋肉(実数)にぶつかると、発声の振動は阻害されるから、舌筋は完全脱力が絶対条件となる。かなりの難関だからボイトレ反復が必要だ。
それと、消化器系の空洞の壁は当然脱力が要求されるぞ。この脱力条件の下で、空洞の全ての空間を吐く息(虚数)で活かしきる呼吸力が要求されるんだ。
消化器系の空洞の活用が長くなればなるほど、低音の響きが生まれる。逆に空洞空間を短く使えば、高音の響きが出易くなる。即ち、消化器系の全ての空洞の使いこなしで音階を調整しているんだ」

B♡「私そんな事考えていなかったわ。言われてみれば、納得できそうな気がするかもね。この時、響き(ビブラート)を意識すると、歌唱力アップに結び付きそうね。」

N♠「そうだね。発声時、ビブラートにこだわる事で歌唱力は、かなりアップすると思うよ。
空洞内では、テッペンからの直接振動とボトムからの反射振動が合体して起きる共振(共鳴)が体感できれば、しめたものだ。」

B♡「結局、舌の役割りは消化器系の喉を開き、呼吸器系の喉(声帯)を締める操作を息継ぎの一瞬でやり終える操作なんでしょ。
滅茶ムズイのよね。
息(虚数)だけでやれって、よく注意されるけど体感が付いて来ないのよ。」
N♠「中々の着眼点だ。もうひと踏ん張りの発声レベルだぞ。息(虚数)が支配するボイトレ運動は、適切な呼吸操作と共に、腹式運動による収縮・膨張をしっかり体感出来て来る筈だ。舌の動きと腹式運動が連携し始めると、レベルアップは確実だね。」

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】

呼吸器系と消化器系のエリアは図表でイメージする方が視覚的に理解し易いでしょう。発声操作は背骨の後ろ側の半月エリア即ち消化器系エリアが主役となります。頭部空洞・胃腸空洞がテッペンとボトムの両極点に挟まれた、右側半月(密閉空間)が発声を演出するメインエリアです。脱力の下で、この半月領域に膨張・収縮の適正操作を仕掛ける事で、最大の響きを作り上げるボイトレは、適度の空気加圧・空気減圧で誘発される空気運動により、シニアライフに心地よい運動環境を作ってくれます。


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