昭和〜平成、海と釣りとヨットが好きな父が書いていたエッセイをご紹介します(代理の娘)

初めまして。 私の父は、昭和10年生まれ、現在86歳。その父が昭和から平成にかけて書き溜めていたエッセイを、父の許可を得てこちらでご紹介します。内容は主にハーバーでの出来事、たまに家族やその他の事柄。娘である私が気に入っているものをランダムに、不定期で載せていく予定でおります。

昭和〜平成、海と釣りとヨットが好きな父が書いていたエッセイをご紹介します(代理の娘)

初めまして。 私の父は、昭和10年生まれ、現在86歳。その父が昭和から平成にかけて書き溜めていたエッセイを、父の許可を得てこちらでご紹介します。内容は主にハーバーでの出来事、たまに家族やその他の事柄。娘である私が気に入っているものをランダムに、不定期で載せていく予定でおります。

最近の記事

「素人のペンキ塗り」

そろそろ寒くなり、ヨット仲間の集り具合もままならなくなった頃、外装のペンキを塗り替えたいと思うようになった。マリーナの中で艇の修理をしているプロに相談してみた。無論、始めから自分で塗るつもりではいたが、まずはプロの意見を聞いてからにしたいと思ったからである。 プロ曰く、「ウレタン系がいいかな。刷毛で塗るのは少々難しいけれど、塗ってしまえばこれが一番良い。」。 今、塗ってある塗料との相性についても聞いてみた 。 「ワックス掛けをしてなければ、その上から塗っても大丈夫。」。

    • (代理の娘より)父について 1

      父は普通のサラリーマンでした。特に経済的に裕福ではなく、仲間でお金を出し合ってヨットを共有してハーバーに係留し、週末、海を楽しんでいました。 私が小学校に入るちょっと前くらいに念願のヨットを共同購入、しかしその後、当時係留していたハーバーを台風が直撃、ヨットは沈没。クレーンで釣り上げられたボロボロのヨットの姿を見た父はかなりショックを受けたようで、いっとき体調を崩しました。私が小学校1年生の秋でした。 父は自宅から車で1時間ほどの川崎の空き地の一角を借り、穴だらけのヨット

      • 「生ワカメのバター焼き」

        マリーナからよく見える灯明崎沖に、 9:00にアンカーを打ち、一日中場所を変えることもなく、しかも上架の門限ぎりぎりまで釣っていたのだから、マリーナの人達は皆、何らかの釣果があったものと思っていたようである。  そこへ自分はデッキに根付きのワカメを一株のせて帰って来た。皆、何か一言言いたくもなったのだろう 。 「魚釣にいってワカメ釣ったの」  からかわれていると、一人が助け船を出してくれた 。 「それをバター焼にすると旨いよ」 早速やってみると本当に美味しかった。