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【がんばれ起業家~七転八起】1.その偶然は偶然ではありません。

スモールビジネスで起業した皆さんに向けて、古今東西の著名人が語った「役に立つ」言葉をピックアップしてお送りします。

第一回は、かの有名なP.ドラッカー様の言葉から。ビジネスを興そうと思う方の本棚には必ず一冊はあるドラッカー様。数々の名言を残しておられますが、私が一番好きなのは「イノベーションと起業家精神(上)」に掲載されている「イノベーションのための7つの機会」です。

「起業家はイノベーションを行う。イノベーションは起業家に特有の道具である。イノベーションは富を創造する能力を資源に与える……」で始まるこの章では、「変化」を見つけることがイノベーションの機会につながると説いています。

「変化」とは、すでに起こった変化や、起こりつつある変化です。そして、「成功したイノベーションのほとんどは…単に変化を利用したものにすぎない」と続きます。つまり、業界を覆すような開発や発明をしなくてもイノベーションは起こりうるというわけです。

ここで語られるイノベーションのための7つの機会とは次のものです。
1.予期せぬことの生起
2.ギャップの存在
3.ニーズの存在
4.産業構造の変化
5.人口構造の変化
6.認識の変化
7.新しい知識の出現

これらのうち最も信頼性と確実性の高い機会は、1の予期せぬことの生起、とされています。逆に7の「新しい知識にもとづくイノベーションは目立ち、派手であって、重要ではあるが、最も信頼性が低く、最も成果が予測しがたい」のです。

この言葉には勇気づけられます。他を凌駕するものすごい技術を持っていなくても、日常業務で発生する「予期せぬ成功」や「予期せぬ失敗」が、新しいビジネスチャンスへの扉を開いてくれるというわけですから。さらには、これらの発見に基づくビジネスをスタートさせたとしたら、「成果が生まれるまでのリードタイムが極めて短い」つまり、結果が出やすいということになります。

日常業務のなかで変化が見て取れたら、そこに潜む意味を考えてみるのがよさそうです。ポジティブな解釈から、新しい打ち手がみつかるはずです。

アトリオン沖田

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