「大事な人の夢を叶える」という夢
アフリカ同士で遠距離恋愛してた、20代後半男子の日記です。現在日本で遠距離中。
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テレビを見ていたら、とても素敵なご夫婦が出ていました。
パティシエになるため、県外で修行中の奥さん。単身赴任の奥さんのために、毎月1回会いに行ってランチを作ってあげている会社員の旦那さん。
旦那さんはふだん料理はあまりしないそうです。でも、奥さんのためによく作っているのはハヤシライス。
「カレーでも良さそうなのに、なんでハヤシライスなんですか?」とスタッフが聞くと、「ニンジンやジャガイモの皮をむかなくていいから、楽なんですよね」と照れ臭そうに笑っていました。
「楽だから」と言いつつ、決して得意ではないのに一生懸命料理をしている旦那さん。けなげ。
スタッフ「修行している奥さんのこと、どう思いますか?」
旦那さん「自分は昔からこれといって『やりたいこと』がなかったんですよね。だから自分のやりたいことを見つけて頑張っているのは、すごくかっこいいと思います」
奥さんのことを「かっこいい」って言える関係性、素敵すぎます。そしてそういう旦那さんがものすごくかっこよかった。
そうこうしてる間に奥さんが午前中の仕事を終えて、お昼を食べに帰ってきました。自分のよりも、奥さんのお皿にハヤシライスを多めについであげる旦那さん。
旦那さん「自分でよそわせると、ルウをちょっとしか入れないんですよね」
スタッフ「なんでですか?」
旦那さん「取っておきたいからでしょ?明日も食べれるように笑」
奥さん「はい、だからいつもは代わりにご飯をたくさん盛るんですけど、今日はもうなくなっちゃいましたね笑」
なんて言いつつ美味しそうにハヤシライスを食べる奥さん。幸せか。
昨今、「好きなことして生きていこう」という風潮が強まっていますよね。夢を追うことはいいことだ。やりたいことがないなんておかしい、と。
私自身、かっこいいな、素敵だなと思うのは、すぐなにかに熱中してしまうタイプの人です。
だから「やりたいことがない」という人を見て、「つまんないやつだな」と思っていた時期もありました。
でも、この奥さんにとっての「パティシエ」のような、いわゆる「夢」はそう簡単に見つかるもんじゃないですよね。
もしかしたら、ハヤシライスをつくって応援するのも、素敵なことかもしれない。
「『大事な人の夢が叶うこと』が夢」と思えるほど大切にできる相手がいるなんて、すごく幸せなことですし、思いやりがある人でなければできないことですよね。
自分が一生懸命なときは、相手に支えてもらう。相手が一生懸命なときは、自分が支えてあげる。
攻守交替のタイミングはいつやってくるか分かりません。だからこそ、一緒に成長していける関係性を、いつまでも保っていたいものですね。
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