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友だちは公衆電話、恋人は携帯電話

Mr.Childrenの『つよがり』という歌があります。

付かず離れずが恋の術でも そばにいたいのよ
いつ君が電話くれても 良いようになってる
話す相手も 自ずと狭まってくんだよ
ちっちゃな願いを いつもポケットに持ち歩いてるんだ

ここでは全文は載せませんが、前後の文脈を考えると、「ちっちゃな願い」は、「彼女から電話がかかってきて、『そばにいたいのよ』と言われたい、頼りにされたい」という男の願望だと解釈できます。

この男の願いがポケットの電話に込められたように、恋人の存在は携帯電話、友だちの存在は公衆電話のようなものなのかもしれません。

肌身離さず持ち歩き、いつでも頼ることができるのが携帯電話。

いつも近くにあるわけではないけれど、困ったときにはあのどこか温もりを感じるボックスに飛び込むことができるのが公衆電話。

公衆電話はみんなのモノだけど、携帯電話は自分だけのモノ。

友だちや知人にとっては、雨よけにもなるし、悩みを打ち明けられる教会の懺悔室的な電話ボックスになりたいと思うし、

彼女にとっては、ポケットに入れて持ち歩いてもらって、いつでも頼ってもらえる携帯電話になれたらなと思います。


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