落ち込んでる人に「わかるよ」と言ってはいけない
友だちが、他人から嫌なことをされて落ち込んでいます。たとえば約束を破られたとか嘘をつかれたとかフラレたとかで。
そんなとき、あなたは何と声をかけますか?
よくある答えは「わかるよ。あるよね、そういうこと」。
でも、もしぼくが落ち込んでる側の人間だったら「わかるよ」とは言ってほしくありません。
なぜなら、もし「わかるよ」とか「おれにもあったよ、そういうこと」なんて言われてしまったら、「そんなのよくあることだよ。それくらいで落ち込むなよ。女々しいなあ」に変換されてしまうから(少なくともぼくのような繊細ボーイの脳内では)。
だからもし「わかる。おれにもあったよ」と言うんなら、「でもおれのときはそこまでひどくはなかったけどね」とか「君の立場だったらもっと傷ついてたかもな」とか付け加えてほしいんです。まあほんとにそんな要求されたら「やかましいわ」って思いますけどね(めんどくさい)。
要は「いまはおれのターンなんだよおぉぉ!!なんで入ってくるんだ!!お前の辛かった話なんてどうでもいいんだよぉぉぉ!!」ってこと。ええ、勝手なのはわかってます。励まそうとしてくれてるのもわかってます。
でも落ちてるときくらいは悲劇のヒーローぶらせてくれてもいいじゃないですか。
そういうときって、別に解決策なんて求めてないんですよね。気を持ち直したら自分で考えますから。
ただ、心のモヤモヤを少しでも晴らしたいだけなんです。「まわりの誰よりも辛い状況にある」と認めてもらうことで、「自分のメンタルが弱いわけじゃないんだ。この状況が特別深刻なんだ」というエクスキューズがほしいだけなんです。
もし目の前に落ち込んでる人がいたら、「わかるよ」と言うだけがやさしさではないってことを分かってあげてくださいね。
繊細ボーイからのお願いでした。
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