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#35 百路翁さん(元北大生)のご意見

大先輩に当たる方からご意見いただきました。

「東京オリンピックのマラソンを札幌で開催するという、そもそも意味不明な決定がなされた頃よりずっと、深刻な事態になっている」

最早突っ込み所しかない現状へのお怒りが伝わってきます。
最後の喫煙所への言及は昨年の道路補修工事に関することと推察されます。
ありがとうございました!

【百路翁さん、北大中退】

1980年代に北海道大学に学生として在籍していた者です。今は建築現場で働いています。北大のいくつかの学部の工事にも、何度か行っています。

まず、「1980年代の学生」の経験から言えば、もちろん大学内にオリンピックのマラソンコースが来て(当然警備のためと称して)警察権力が堂々と学内に入るなど、言語道断です。当時なら、この話が出た途端に、「権力による大学自治への介入を許さない」と、学内で反対集会が開催され学内デモが行われたでしょう。

今では北大は、学内では集会もデモも禁止されているともれ承っています。最高学府だけど、日本国憲法で保証された集会、表現の自由すら及ばない文字通り「極北の地」に、成り果ててしまわれたことは残念でなりません。

まあ、こんなことはどれだけ声高に叫んでも時代錯誤の老害の戯言と受け取られるでしようから、実はずっとここになんらかのコメントをするのも控えてきました。

今これをiPhoneのメモ帳に下書きしているのは、2021年5月4日、わたしが講義にもろくに出ずに集会やデモに明け暮れていた日々から、ずいぶん経ってしまいました。あの頃はまだSONYのウォークマンの新型が気になって仕方がない、あ、皆さんカセットテープなんか見たことありませんよね。歳をとると無駄話が多くて、すみません。

まあ、それはともあれ、ここからが、今夜言いたいお話です。

札幌市の感染者が増える一方で、さっさと緊急事態でもマンボウでもやればいいのにと、思っていたらようやくこのタイミングで市長や道知事が動き出したのは、皆さんだって、明日のマラソンを中止にしないで、なお感染対策をやってる見せかけのためでは?くらい想像したことでしょう。

メディアがそのあたり突っ込まないのは、例えば北海道新聞社がオリンピックのスポンサーで、明日のマラソンの主催団体のひとつなんだもの。「批判的な記事」なんて、紙面に載せられっこありませんよね。

なんでも感染防止を訴えるプラカードを持ったボランティアを何百人も沿道に立たせるとか。(多分主催新聞社のwebページ探せば出てきます、もしくは他のメディアの地方ニュースでも)あの醜悪なトーチリレーの再生産そのものですよね。

こんなもののために、大通り公園の芝生を引き剥がし、大学に警察権力を招き入れ、もちろん市内の要所の交通を阻害して救急車などと緊急車両の通行にすら、普段と違うバイアスをかける。

こんなものに、なんの正当性があるのか?と、思います。

看護師や医師に無償で奉仕を求めるに至って、今や「東京オリンピック」は、この国で深刻な感染症の恐怖に晒されているわたしたちほとんど全てにとって、「無駄」どころか貴重な医療リソースを食い荒らす害虫並みの存在ではないでしょうか?

まあ、市長も、道知事も、中央に逆らえないのでこんな中途半端なことしかできないのかもしれない。理解してやらないでもないけど、『そんな首長なら自治体の長には、要らない、次の選挙で当選できると思うな!』くらいは、選挙権持った皆さんが声を揃えて言っていいですよね、わたしも声高に言いたい。

長くなりました、あんまり要点を押さえた文章にもならなかった。

「東京オリンピックのマラソンを札幌で開催する」という、そもそも意味不明な決定がなされた頃よりずっと、深刻な事態になっている、というわたしの認識を、一度書いて見たかった。

あとね、北大の構内でやってる各学部の増築や新築の工事、いくつか仕事しに行きましたけど、「喫煙所」のない現場なんてひとつもありませんでしたよ。

職人も元請けの監督も、ふつーーーに、タバコ吸ってました。(わたしも喫煙者です)

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