好きなものの「理屈」を見つけ出す作業
「駅前ロータリー」が好きだ。
タクシーなどが列をなして待っていたり、一般車がスッと停まって中の人を送り出し、また走って行ったり。真ん中に大きな駐車場があったり。
特定の場所にだけときめく訳ではなく、全国の「ロータリー」と言われるものすべてが好きだ。
無人駅の前のこじんまりとしたスペースなど、たまらない魅力を覚える。
頭の中でロータリーを思い浮かべる時は、必ず "自分ではなく肉親が運転している後部座席から眺めている" …といった、幼少時代の記憶がベースになる。
今も思い浮かべるだけで、心がどこかへ連れ去られたような気持ちになる。
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なぜ好きなんだろう。
よくよく深掘りしていくと、僕は「搭乗口から飛行機に移るためのタラップ」や「地下駐車場へ降車するための側道」「高速道路のPAに入る分岐」なども好きだったりする。
そのあたりに、何かヒントはないだろうか。
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子供の頃は特に、遊園地やレジャーランドが好きだった。
ジェットコースターやお化け屋敷、バイキングやゴーカートなど、それぞれのモニュメント達には、必ず魅力的な「入り口」があった。
僕は昔からそこに一定以上の執着があり、ワクワクしながら入り口に並んだり潜り抜けたりする事で、"日常" から"非日常" へ移る為の、何か明確な境界に対しての通過儀式を行なっているような気分を覚えていた。
ロータリーは、自分にとってそういった類の「精神的な入り口」感覚を抱いているからかも知れない。
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ロータリーも空港タラップも地下への側道もPA分岐も、全てはある目的があっての "導線" だ。
どうやら僕は「何か別の主となる目的を果たすために、副次的に見ることになる風景」に対して強い魅力を感じているような気がする。
きっと、日常から非日常へ移る瞬間の「ときめき」というものを、日常的に可視化した最たるものが、自分にとっての『ロータリー』なんだな。
なるほど。僕は突き詰めると "導線マニア" だったのか。
今日はこんなところで。
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