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背伸び

 昔は背伸びをしてでも体裁を取り繕いたかったが、今はあまりそんな思いを持たなくなった。無理して他と足並みを揃えにいっても、結局は無理をしただけの成果など得られず、何ならより一層没個性の塊となってしまう。

人は人、自分は自分なのだ。


 当然必要な背伸びもある。自分自身との闘いのために伸ばす背伸びは、さらなる境地へたどり着くためにも大切だと思っている。しかしながら、多くの場合が「頭の中の他人」と自分を比較し、負い目や劣等感からその場限りの体裁だけ繕うような、虚空との戦いでしかない。

さまざまな思惑が通り過ぎるし、その中には意地悪な感情や悲観的な妄想、それに対してシャドーボクシングを行う自分も存在する。

都度頭に浮かぶそういった意識の欠片たちに対し、深く息を吸い込み抽象度を上げ、包括的な意識で臨めば、思いはいつしか自然に沈静化する。それは逆に自意識過剰な高揚感に襲われた際も同様。

 背伸びもある種嫉妬と同じで、何かに対する羨ましさから行ってしまうもの。嫉妬がすべて悪いわけじゃないし、嫉妬をうまく使えば人は適切な努力のうえ、必要なスキルや地位に到達する確率も高くなる。

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 こうして漫然と綴りながら、リアルタイムで自分の気持ちを中心に戻していく。偏った気持ちを散らしていき、純度の高い自分なりの身の丈を担保に、大きく伸びをするのか「らしさ」を維持するのか都度見極めていきたい。

今日はこんなところで。


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