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コラム

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その日、その時、思いついたことを書き留めておきます。あくまで、思いつきにつき。
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#ビジネス

アイデアをパクられないために、実行してみた3つの作戦

モノを売ったり、サービスを展開していると「パクリ問題」がとても身近に感じられます。 自分たちの商品の模倣品や類似品が出回ることもありますし、同業の仲間がやられてしまって困ってる、なんて話もよく聞きます。 中には下調べが不十分だったせいで結果的に似てしまったものもあるでしょうけれど、残念ながらアパレル、食品、家具や生活雑貨などなど、あらゆる業界で「あからさまな模倣」が後を絶たないのが現状です。 なぜパクるの? それにしても、どうしてよそ様のアイデアをパクる行為に走るでし

文房具の無人販売は成り立つのか

以前、試験的に「文房具の無人販売」を行ったことがあります。今日はそのお話をしたいと思います。 治安のよさに裏づけられた日本の無人販売 缶ジュースの自動販売機ビジネスは「日本でしか成り立たない」と聞いたことがあります。 たしかに海外だったら、治安の悪い国によっては自販機を破壊して中のお金を取り出したり、自販機ごとトラックの荷台に乗せて持ち運んでしまう不届き者もいるかもしれません。 日本もまったくないとは言いませんが、治安のよさを背景に「無人で行われる商売」はあらゆる分野

料理人はなぜ弟子を初日でクビにしたか

築地に店を構えた料理人に、話を聞いたことがある。 その日は営業日ではなかったけれど、親しい人やその友人を招いて、朝早くから築地市場へ一緒に買い出しに行く「ツアー」を企画してくれ、その場で仕入れた魚を自分の店でさばいてくれた。 通常の営業日とは違うので、食事のあとは料理人を囲んで一緒にお酒も飲んだ。普段だったらお客にしないようなオフレコの話もしてくれた。 その中で一番印象に残ったのは「弟子を初日でクビにした話」だ。 その料理人は当時まだ30歳を過ぎたくらい。ある日、お店

soiでポストカードを売ってみた

ECサービス「STORES」を展開するheyさんが「soi」という新たなECプラットフォームをリリースされました。 なんでも「ソーシャルでモノを売り買いできるサービス」とのことで、iPhoneまたはAndroidでしか利用できません(PCでは見ることもできない)。 ネットショップをわずか2分で開設できるのが売りの「STORES」を展開しておきながら、さらにスマホひとつで出品または購入が完結するこれ以上ないシンプルなサービスで、位置づけとしては「STORES」を補完あるいは

10人に1人の左利きはネットで100%

左利きの人は世界に10%ほどと言われる。 肌感覚にも合う。学校でもクラスに3人から4人くらいいて、野球では左打ちだったり、サッカーではレフティーと呼ばれたりして羨望のまなざしだ。 そんな左利きの人たちは少数派であるがゆえ、右利きに標準化された世界に苦労させられている。 右手でSUICAをかざすことが前提な駅の改札が典型的な例。もしも右利きの自分が左手でSUICAをかざすと考えると、手元がおぼつかない。左利きの人は、これを毎日感じているわけだ。 以前の日本は、そう、団塊

面接は遅刻したっていい

自分の恥をさらすのもなんですが、僕は大学生のころ、就職活動にたいへん苦労をしました。4回生のときに内定をひとつも得られず、大学を半期休学して就職浪人の道を選び、5回生(?)のときにもう一度トライして、また内定ゼロに終わるという苦杯をなめました。 それが「時代のせい」などとは微塵も思っていません。たしかに就職氷河期と呼ばれた時代のど真ん中で、入社したいと思っていた企業がそもそも採用活動を見送るなんてことも珍しくありませんでした。でも、内定をもらえなかったのは、やっぱり自分の実

「ぜひ」を使うことの是非

ぜひ食べてみてください。 ぜひ試してみてください。 ぜひ使ってみてください。 この「ぜひ」という言葉をSNSで見かけると、僕は敏感に反応してしまう。「ぜひ」の一言を見たり聞いたりするだけで、反射的に脳が拒絶してしまう。 「あ、宣伝だな」と。 ★ 僕たちは、いつから宣伝が嫌いになってしまったんだろう。 たとえばアメ横に行ったとする。 「食べごろの新鮮なカニだよ」「今ならお安くしとくよ」 そんな言葉が飛び交っていて、はじめは嬉しい気持ちになる。横丁の活気に圧倒されて