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後をつけられて怖かったこと

 昨日、千葉県で男が散歩中の女性を襲い、顔や胸などを刺したというニュースを見ました。ひどい話ですよね。
 それで思い出したのですが、私はストーカー被害にあったことはありませんが、20年以上前、一度だけ男性に後をつけられて、すごく怖い思いをした事があります。



 その日私は、友人と食事をしたり買い物をしたする為に都市部に出かけていき、夜8時過ぎに帰りの電車に一人で乗っていました。
(まだパニック障害になる前で、よく電車には乗っていました)
 電車のボックス席に一人で座っていたのですが、途中から、同じボックスの斜め前の席に20歳位に見える若い男性が座りました。
 電車はとても空いていたので、他にも空いているところはあるのになと思いましたし、こちらをチラチラと見ているようでしたが、あまり気にしませんでした。

 電車を降りて、家に向かって歩いている時、角を曲がると、誰かが走っている音が遠くで聞こえたような気がしましたが、それもあまり気にしませんでした。
 ところが、家に着いて鍵を開けようとした時、急に人の気配がして振り向くと、電車で斜め前に座っていた男性が目の前に立っていて、仰天しましたΣ(゚д゚lll)

 その男性は、家の入口から玄関までの石畳よりも中に入っていたので、完全に敷地内に入り込んでいました。
 一瞬、心臓が止まりそうでしたが、私は勇気を振り絞って「何ですか⁉︎  何か用ですか⁉︎」と、できるだけ大きな声で言いました。
 すると、その男性は一瞬たじろいて「あっ、あの……  今、何時ですか?」と言いました。
 私がまたもや大きな声で「そんなの、分かりません!」と言うと、男性は「すみません」と言って、逃げるように去って行きました。

 その時、私はまだ独身で、両親と住んでいたのですが、両親はその夜、たまたま二人で映画を見に出掛けていて、家に誰もいませんでした。
「よりによって今晩は誰もいないのに、家を突き止められてしまった」と思うと怖くて、両親が帰って来るまでお風呂にも入れずに、ただ震えていました。

 結局、その後は何もありませんでしたが、「もしあの時、彼に気づかずに家の鍵を開けて中に入って、彼も入っていたらどうなっていたんだろう。もしあの時、大きな声を出せずにいたらどうなっていたんだろう」と思うと、恐ろしかったです。


 それよりもさらに昔、東京に8年間位住んでいたことがありまして、毎日埼京線に乗っていたのですが、たまに痴漢に遭っていました。
 おとなしそうな人が痴漢に遭いやすいそうなので、私はそう見えていたのでしょうが、私はそういう時、おとなしくしているタイプではありませんでした。

 痴漢にあった時はいつも、なるべく大きな声で「痴漢はやめてください!」と言っていました。すると、相手はすぐにやめたり、その場を去って行きました。
 またある時は、痴漢に遭っても怖がって声を出さずにいる、おとなしそうな高校生を見かけて、大声で「痴漢はやめなさい!」と言って痴漢を撃退した事もあります。

 もし痴漢に会ったら、恥ずかしくても勇気を出して、とにかく大きな声を出すことが有効です。
 その経験があったからこそ、あの時、家の前で大きな声を出して、大事に至らなくて良かったと思います。

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