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3種のZINE記

 ノルドベイクがなくなり職もお金も失って、去年の秋冬はどん底だった。でも、りのちゃんの涙を見て始めたノルドベース。そして偶然のグッモー!。その冬の1月に行った青森でたまたま知った「はなかり市」。直感的にこれだ!と思った。
 あれから約半年、漠然とはなかり市に向け3種類のコンセプトの違うZINE作ろうと決意した。
 1冊目は雑誌のように、みんなの声が聞こえるZINEが作りたかった。極力自分の気配は消して、さまざまな人の声が聞こえる本。インタビューや、口承文芸がいいなと思っていた。   
 ふと考えた時、秋に始めた「グッモー!」がまさにSNSを通じた他者との対話記録であることに気づいた。これをまとめてZINEにしたら面白いかもしれない。
 自分の気配を消したかったはずなのに、結構出てしまっていて驚いた。同じ日常、同じ時間を過ごしていても、辛い人もいればハッピーな人もいる。面白い記録になった。回答編だけでも良かったが、同じ質問であってもその時の状況で出てくる答えも変わってくるだろう。その変化も楽しんで欲しかったのと、写真がよく見えるように質問編と回答編に分けることにした。質問編は適当にパッと開いたページに答えると、ひとりグッモーを楽しむことができる。

 2冊目はシンプルに文章が書きたかった。主語は自分。ちょうど1ヶ月タイミー生活をした時に、面白い経験をしたので記録しておくことにした。脱力系社会派ZINE。デザインも、絵も素朴&シンプルに。飲食らしく白を基調とした。

 3冊目は、思い切り芸術的に手作りしたかった。部数は少なくても良いので、大量生産できない手作りのZINE。テーマは自分自身。自分にかえる。自分の好きなもの。心の棘。故郷への想い。など、心のままに大好きな版画で表現してみた。その名も「アイデンティティ」。自分ととことん向き合って、時に泣き時に落ち込みながら夜中まで彫ったりすったり、家族も呆れるくらい夢中で作った。蟹と三つ編みは何度も試作を繰り返して形にした。完成した時は結構熱いものが込み上げてきた。何か掴めそうな、良い経験となった。

と言うわけで、やろうと思った3つのZINEをどうにか完成させることができた。
「おともだZINE」で、友達の作ったZINEはバンバン売っているけれど、自分のZINEを売るには自信がない。だから友人のみのるくんやあかりさんアキヒロさんから感想を頂いた時はとても嬉しかった。
もしこれを読んでご興味が湧いた方がいらしたら、ぜひよろしくお願いいたします。5/11(土)青森のはなかり市で販売いたします。もちろん東京でも郵送で全国どこへでもお届けいたしますので、ご連絡いただけたらありがたいです。
風のように軽やかに東京を離れてどんどん地方に出ていきたいと思っています。

ノルドベース
トモコ

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