見出し画像

地球のしごと大學を卒業しました

立春、雨水を迎え 三寒四温という言葉の意味を
日々味わいながら過ごす毎日です。

さて、先日地球のしごと大學 教養学部を卒業しました。

地球のしごと大學とは
持続可能な地球を創る「地球のしごと」の学び舎。

これからの「暮らし」「稼ぎ」「務め」を学び、これからはどんな「生き方」や「しごと」が大切なのかを仲間と共に学ぶ場です。​

新型コロナウイルスの感染拡大で、今まで当たり前としていたことが一変した2020年。
先の見えない不安と同時に、
今まで当たり前のように機能していたことが、一つ歯車が狂うと見事にアンバランスになってしまう今の社会構造への危機を痛感したのも事実です。

そんなほぼ全て予定の見通しが立たなくなったときに出会ったのが、「地球のしごと大學」でした。

元々わたしは医療者という立場で人の健康に向き合ってきましたが、その中でやはり根本にある社会的な側面をもっと知りたいと思っていたことも大きなきっかけとなり、受講を決めました。
(受講動機についてはこちらで詳しく記載しています)​

卒業して実感していることは
「受講して本当によかった」ということ。

ハードスケジュールで大変さも伴いましたが、これから自分が生きていく上で指針となる確かな学びと、それを共有できる仲間ができたのはこれからの自分にとってかけがえのないものとなっていくと確信しています。

そんな地球のしごと大學で過ごした時間を振り返りながら、備忘録としてまとめてみましたのでお付き合いください。
そしてどなたかの参考になってくださればとても嬉しく思います。

濃厚なインプットとハードスケジュール

去年の9月に開講し、約3か月間で約21の講義がオンラインとフィールドワーク(FW)という形で行われました。 

講義の内容は
これからの「暮らし」「務め」「稼ぎ」の3つのしごとを考える上で必要な衣食住・農林水産・教育・医療福祉・商い・エネルギーなど様々な分野を、それぞれその道を第一線で活躍されている講師の方々から学びます。

毎回の講義はどれも刺激的で、講義後は頭の中が飽和状態だったことも度々ありました。
どの講師の方も熱い哲学を胸に秘められていて、その哲学に触れることができただけでも満足してしまう程でした。


ただ一方で、今の社会の中で起こっているネガティブな面も様々知ることになり、予備知識として持っていたことの想像をはるかに超える事実もありました。そのたびにどうしてこうなってしまったのかと、悲しい気持ちになることもありました。

しかし、一方的に悲観的にならなかったのは、講師の方々はネガティブ面を正面から受け止めながら、良い面を活かしつつ今の社会にあった方法で前向きに実践されているからだと思います。

中庸の精神と、偏りを中和してくれる仲間

講義が進んでいく中での大きな気付き。
それは自分の中の「偏り」でした。

どうしても社会を知れば知るほどにネガティブな面ばかり捉えてしまい、「あれもよくない、これもよくない」状態に陥っていたのが実際でした。

しかし講師の方々の両端を知った上で調和点を大切にされている思考に触れることで、自分が偏っていたことにまず気付き、仲間と共に協調的に学ぶことで自分の中に中庸的な考え方を取り入れられるようになりました。

なかなか自分の考え方を変えるのは体力も入りましたが、ここは自分の大きな成長点と評価点。
そして同じ考えや意識を根底にもっている仲間がいたからこそ、安心して自分をオープンにできたのもとても大きかったです。

学ぶという「プロセス」からの学び

この地球のしごと大學を受講してよかったと思う一つに「学びのプロセス」があります。
毎回の講義は以下のようなプロセスで進んでいきます。

講義毎の課題図書を読んで受講生同士の予習会で意見交流
          ↓
講義で講師によるインプットを元に受講生同士でアウトプット
          ↓
講義後は学びを感想文として自分の中でまとめレポート化
          ↓
1週間後・1か月後に再度レポートを振り返る


大人になってからの学びは比較的受け身になりがちですが、今回このプロセスを踏んで学ぶことで主体的に学ぶ姿勢を磨き、仲間同士で共有することで自他の違いを知って相手に共感する心が磨かれる。
そして時間をおいて復習することでその間の自分の変化や内省につながりより深い学びを得ることができました。

特に私は元々読書が得意でなく、最期までいつも読み切れないのが悩みでした。
ですが、今回は半強制的に読まなければいけない状況に置かれたことで、なんとか読破しないとと気持ちも切り替わりました。
(実際半べそかきながら雑念と戦って必死で読みました笑)


これが自分にとってはとてもいいことで、今まで味わえなかった読み切る達成感を感じ、「本を書く」という行為に込められた筆者の方の想いに触れることができました。


また、いま情報は「いつどこでも手に入る」便利なものである一方で、その質は様々。

だからこそ時間をかけてこめられた「本」というものから入ってくる情報のスピードや内容にとても安心感を覚えるのでした。

今では次は何を読もうとか、図書館に行くのが好きになった自分に内心うきうきしています(#^^#)

オンラインとオフライン、それぞれの良さを実感


今回は人が自由な往来が制限された状況下だったので、平日のオンライン授業と週末のFWを組み合わせた形での開催でした。

その中で感じたのは、やはり人と対面で会うことの大切さ。
もちろんオンラインの良い面も多くあり、遠方同士でも日常的にコミュニケーションが図れ、オンラインだからこそ講義を担当してくださった講師の方もいたそうです。
日常生活との並行での学びにはとてもありがたいシステムでした。

ただ一方で、学びを共有する仲間とは最初はオンラインでの対面で関係性の構築には限界も感じました。
というのも、最初のFWで実際に仲間に会えたときは同じ空気を共有することでしか味わえない感覚、まさに五感を使って相手を知り仲を深める心地よさや安心感を覚えたからです。

FWは千葉・静岡・岩手・徳島など日本各地のさまざまな場所で全7回ありましたが、講師の方からも直接お話を聞くことで、その熱い想いはまさに空気を通して伝わってくるものでした。
このオンラインだけでなくFWで実際に顔を合わせ、交わる、感じることができたことで、より濃い学びにしてくれたのだと思います。

時には一緒に波に揺られ、
時には汗を流しながら稲刈りを
時には焚火を囲んで語り合い・・
どれもかけがえのない時間でした。

制限は厳しくなり、なんでもオンライン化が進みそうな勢いですが、大切なものは手放してはいけないというのが私の心の中にある強い想いです。

卒業後のこれから

先日卒業式がオンラインで開催され、それぞれの学びとこれからについて共有しました。

私はこの受講が転換点となり、今後の暮らしや生き方を大きく見つめなおす機会になりました。

やはり次の世代にも伝えたいと思える持続可能で自然と調和した生き方をしたいという根底にある想いは変わりませんが、そこに向かうまでのプロセスやHow toにより重きを置いていきたいと思っています。

そして時に取捨選択を迫られることもあると思いますが、その中でもまずは今置かれている場所に感謝して、今ここから次のよりよい方へ、自分がわくわくして最大限楽しめる方へ一歩一歩地道に進んでいけるといいなと感じています。

風を読みながら、根を下ろす。
追い風に負けない強さを備えながらも、
時に追い風も受け入れるしなやかさ。


自分のこれからがますます楽しみになりました^^

このような状況下でも学びの機会を与えてくださった地球のしごと大學のスタッフのみなさん、講師の皆さん、同期の皆さん、そして快く受講を支えてくれた家族に感謝の想いでいっぱいです。
本当にありがとうございました!

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました^^
ぜひご興味がある方は説明会など参加されてみてください~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?