2つのso many people

今月25日のエレカシの日比谷野音ライブ、29日の有明サンセットで
なんと1週間に2度もso many peopleを聴く機会がありました。
エレカシの好きな曲を10曲挙げろと言われたら必ず入れるくらい
好きなので、この選曲は非常に嬉しかったです。

ところで、私は野音とサンセットのso many peopleを
意図的に違う聴き方をして楽しみました。

野音では拳を力一杯振り上げましたが、
有明サンセットでは拳を上げませんでした。
有明のパフォーマンスが良くなかったということでは決してありません。
それぞれ素晴らしかったのですが、
敢えてそうやって聴くことを選びました。

理由はシンプルで、
野音でのso many peopleの記憶を上書きしたくなかったのです。

私にとって野音で一番楽しかった時間は
so many peopleで拳を振り上げて心で一緒に歌っていたときでした。

普段なかなかライブ中に「楽しい」と思わないのです。
感動したり、かっこいいと思ったりしますが、
「楽しい」は遅れてきます。
たいてい帰り道に「あのとき楽しかったな」と思い出します。
しかし、野音のso many peopleは特別でした。
「今、最高に楽しい」と、初めてライブ中に実感しました。
この瞬間を絶対に忘れたくないと思いました。

そして有明サンセット。
あれだけ楽しかったから今日も拳を振り上げよう、
とはならなかったんですね。不思議なことに。

エレカシはいつも全力でパフォーマンスをしてくれます。
もちろんサンセットも例外ではありませんでした。
気を抜くと25日の記憶すら塗り替えられてしまいそうな熱量。
咄嗟に「野音の記憶を守らないと!」と思いました。

そこで思いついたのが、拳を上げずに楽しむという選択。
拳をあげた野音。あげなかったサンセット。
それぞれを別の思い出としてしっかりと心に刻むことができました。

so many peopleを聴きながら拳を振り上げれば、
いつでもあの野音に戻れます。

P.S. 今年の野音は数日間配信もされていたのですが、
 配信で見返すと、客席を煽る宮本さんの近くに
 一番楽しかった瞬間の自分が映り込んでいて泣きそうになりました。

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