FBI式:レッスン中に使える心理学
比較的新しい生徒で、セクハラ気味の方がいます。最初のレッスンの時から、少し地雷臭がしていました。
生徒になめられている?
ひらがなを教えていて「くち」という単語が出てきた時に「『きれいな口ですね』ってどうやっていうの?」と聞いてきたり、レッスン開始時に「今日もきれいだね。」「きれいなお顔がよく見えないから、カメラちょっとさげて」と言ったり、「エレガントな私のお気に入りの先生」と必要以上の誉め言葉をならべてきたりです。
ビデオ越しで脅威を感じないし、レッスン自体は真面目に受けていて、もともとおちゃらけた性格のようなので、適当に流していますが、「なめられているのだろうな」と思い、対策を考えました。こちらが行動を変えたからか、最近少し落ち着いてきました
(後日追記)
落ち着いたと思ったらまた再発しています。
ちょうど昨日、元FBIエージェントが解説する”Body Language Expert Explains How to Show Confidence(ボディランゲージの専門家が自信の見せ方を語る)”というYoutubeビデオをみつけました。私の対策と被る部分や納得する部分が多かったのでご紹介します。
なめられない心理学
政治家や大企業の創業者のスピーチを見ていると、入場の時から違います。「雰囲気を飲む」という表現がぴったりです。話し始めてからも間の取り方、手の動き、アイコンタクトに自信が満ち溢れています。こういう人に下ネタを投げかけたり、なめた態度を取れる人は少ないでしょう。
では、前述のFBIエージェントのビデオも踏まえて私が心がけているなめられないコツをご紹介します。
もぞもぞしない:レッスンを何度もこなすうちに、想像以上に足をちょこちょこ組み替えたり、横に揺れたり、髪を触り続ける人、せわしなく動く人が多いこと、そして私自身もそうしていることに気づきました。生徒がそういう動きをしている分には問題ないですが、教える側がその様子だと、「緊張しているのかな」「慣れていないのかな」とつけ入るすきを与えてしまいます。
声を低くして、ゆっくり話す、語尾を下げる:カリフォルニアの女の子のように、ハイピッチで語尾を上げて話していると、あまり賢くは見られないし、軽く見られます。日本語でも語尾を上げて話しているとコギャルみたいで無責任な話し方に聞こえますね。「質問の時(↑)にぃ、よく使う言葉です?みたいな」という感じです。
答えに焦らない:質問を受けた時に、無意識に「早く答えなきゃ!」と思って、考えをまとめる前にダッシュで答え始めていませんか?「反応するタイミングは私が選ぶ」という雰囲気で、一呼吸おいてからゆっくり答えましょう。
例えば、「『きれいな口ですね』ってどうやっていうの?」と言われたときに、心の中でこれは自分的に許せるか、許せないか、反応するか、無視するか、表情を変えずにゆっくり考えてから、「形容詞は5回目ぐらいのレッスンで学習します」という具合です。
やましい気持ちがある人なら、数秒の沈黙があれば「あ、先生怒っちゃったかな」とヒヤッとしてくれます。
以上を心がけて、なめ気味の生徒とのレッスン時に実践して効果があるか確かめてみましょう。
笑顔を見せるときだって、照れ隠しの「えへへ」系の笑顔ではなくて、欧米系のエアラインのフライトアテンダントのような「にかっとさわやか」笑顔ならなめられません。
レッスンは自分を振り返るのにぴったり
実はいままでレッスンをしていて、「なめられてるな」と感じたことはありませんでした。(笑わなかったり、尋問口調だったりして雰囲気が怖い人はいました。)
今回、変態おじさんのおかげで、自分の話し方やジェスチャーを見直すことができました。いつでも自信たっぷりに話す人間になりたいです。
変態おじさんに出会わなくても、生徒の行動を見て自分に置き換えて考えることが多いので、気づきが多く、コーチング効果もあると感じています。
生徒をリラックスさせる心理学
では、逆に生徒が緊張している場合、恥ずかしがって話したがらない場合、はどうでしょうか?
上記の逆の行動をするという手があります。
挙動不審にならない程度に、何度もオーバー気味に「うん、うん、うん」うなずきましょう。
私はとくに緊張している子供相手には、おっちょこちょいで、話しやすい先生というイメージを与えるように、芸人の出川さんのように少し早口、高めのトーンで話しています。生徒が話し終わった瞬間に、間を開けずオーバーリアクションで、「そうです!」「その通りです」と反応しています。間を開けると生徒が「今の答えで会っていたかな」緊張する時間が延びるからです。
もちろん優しい見守る系の笑顔を忘れずに。
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