なぜだかグレなかったサバイバル人生　その１１

※今回はDVの話が含まれますのでご注意ください。
（個人が特定されないようにフェイクな表現が一部あります。
　お許しくださいませ。）

幼稚園の頃、仲の良かったSちゃんがいた。
Sちゃんのお父さんはお医者さんでカイギョーイをしていた。

Sちゃんはとても綺麗な顔立ちで、
幼稚園児の私にも「かわいい」と思う子だった。

ある日、我が家のアパートに
SちゃんとSちゃんのお母さんが突然やってきた。
Sちゃんのお母さんの顔はアザだらけだった。

幼稚園児ながらもさすがに状況を察する。
（きっとSちゃんのお父さんだ、と。
　当時はDVという言葉は現在のように使われてはいなかった。）

Sちゃんが不安にならないように本を引っ張り出してきたり、
いろんな話をしようとしたのを覚えている。

学んだライフハックは、靴の中じきの下に
お金を隠しておくというもの。
（幼稚園児ながらになるほど、と思ったのである。）

そのあと、Sちゃん一家は破綻し、音信不通になった。

10数年後、Facebookを通してたまたま・・・本当の偶然で。
Sちゃんから連絡があった。お母さんも元気だそうで、安心した。

そして最近のことだが、元Sちゃんの家・・・カイギョーイの建物が燃えた。
怒りや恨み、色んな気持ちが昇華されたなら良かったなと思った。

たまに、ふと連絡をしてみたいと思った。
そういうときを逃しちゃならんのよね。
会える人には会えるうちに会っておく。大事なこと。

では今日はこの辺で。また。