見出し画像

考えさせられるコロナ・グラフ:各国の”収入”別・感染率

科学者の予測と真逆のグラフの推移

Our World in Dataのサイトがとっても気に入っていて、時間があるときに、「あれとあれは関係あるかな?」のような感じでデータを比べて見ているのですが、Our World in Dataが持っている全てのデータで比較して見てしまえ!と思ったら、各国のデータの他に、アフリカ、アジア等の地域別、そして、今回、シェアさせていただきたい収入別のデータも用意されているようでした。

ベースが国ごとのデータですので、”ハイ・インカム”は個々人の収入ではなく、国家の収入なのですが、具体的にこれがどのような基準で区分けしたデータなのか、わからなかったため、そのまま”ハイ・インカム”等の用語を用います。

インカムの高い順に・・・
緑→紫→ピンク→赤となっています。

100万人あたりの新規感染者数の推移

Our World in Data

貧しい国でワクチン接種が進まないため、感染が拡大しているなんて言っていたのは、どこのメディア、そして、”誰(WHO)”でしょうか?
(昭和なギャクですみません・・・)

私はずっとアフリカ諸国のデータと、イスラエル、US等を比べてきましたが、時折、感染が拡大する国が出たとしても、全体としては、感染が拡大していないのがアフリカ諸国でした。

アフリカのコロナ政策:ワクチン接種率と新規感染者数の関係(2022年1月)
【アフリカのコロナ事情】ワクチン支援の前に、彼らから学ぶべきこと
”オミクロン in ボツワナの3つの謎”から検証する、ワクチン接種とオミクロンの関係。    

本来、感染予防を期待できそうなハイ・インカム諸国ほど、感染が拡大してしまっていたというのが現実のようです。

何よりも、ハイ・インカム諸国は、他と違う動きをしていると言えます。
2020年の9月以降、そして、何より、2021年の6月、さらに2021年の11月頃、一体何があったのでしょうか? 
後者2つは、デルタとオミクロンだとは思いますが、オミクロン時にはロー・インカム諸国以外は、感染者数の増減である”波形”は似ています。しかし、最初の2回のピークは、他のインカム諸国には見られないものです。

100万人あたりの死亡者数の推移

一般的には、ハイ・インカム諸国の方が医療資源(医療従事者、最先端の医療技術・施設等)が豊富で、多くの患者を救うことができる印象があります。感染者数が違うため、単純に比較はできないものの、やはりハイ・インカム諸国の死亡者数の多さが目立ちます。

ハイ・インカム諸国の推移で、特徴的なのが2021年7−8月頃に迎えた”底”の時期です。ここで一旦、急激に減少した後、また拡大しています。

ワクチン接種完了者の割合

このグラフも、先ほどの2つのグラフと同じと思いきや、2021年8月末頃、アッパー・ミドル・インカム諸国が一気に接種率を伸ばしたことで、順位は逆転しましたが、ハイ・インカム諸国と、アッパー・ミドル・インカム諸国あほぼ同じです。

100人あたりのブースター接種率

コンスタントに伸び続けるハイ・インカム諸国に対し、アッパー・ミドル・インカム諸国は、何かきっかけがあるのか、一気に伸びる時期があるのが特徴的です。

独り言

一言で言えば、WHOやCDC、そしてファウチ博士が導入した政策が失敗でしたねということかと思います。

長い間、病気を直すためには、早期発見、早期治療が重要だと教わってきましたが、コロナ禍のアメリカでは、早期治療の重要性が全く無視され、目の前にいる患者をなんとか救いたいという医師らの想いや高度な知識が認められないどころか、陰謀論扱いされてきました。

オミクロン株も、発見した南アフリカが感染震源地のような扱いを受けていましたが、南アの感染者は一時的に拡大したものの、下記の記事を書く頃には落ち着いていました。一方、今までにないほどの急増を記録したのが欧米諸国でした。

アフリカのコロナ政策:ワクチン接種率と新規感染者数の関係(2022年1月)


ワクチンも・・・控えめに言っても、効果があると言えるのでしょうか?

日本のワクチン推進医師の一人が最近、感染が拡大している香港の事例を取り上げ、「ほぉ〜ら、僕たちが正しかった(ワクチン接種が感染防止につながる)」というYouTube番組で語られていました。
が、なぜ、中国製ワクチンも使用している香港、しかも、データが正しいかどうかわからない香港のデータを使うのでしょうか?それよりも、もっと身近な国で、大変なことになっている国があるではありませんか。

ーー韓国です。

上が100万人あたりの新規感染者数で、下が同死亡者数です。

韓国はずっと感染が広がっていなかったようですが、今年1月半ばくらいから感染拡大が止まらなくなっています。いまだピークアウトしていないのも心配です。

小耳に挟んだ程度の情報しかありませんが、ワクチンの確保が遅れたことで、政権批判が起こったというのは記憶にあります。下記がワクチン接種完了者の割合です。

ワクチン接種完了者が増えてきたのが2021年の6月ごろで、80%を超えたのが2021年の11月頃です。同時期にブースターも開始され、一気に60%まで接種率が進みました。

ポジティブな言い方をすれば、ワクチンが全く効いていないような・・・。

香港の事例よりも、韓国のことについて解説して欲しいものです。

ちなみに、私がOur World in Dataでグラフを作るときに、中国を入れないのは、コロナに限らず、中国の統計数字は信頼できるものではないからです。”計画経済”の中で仕事をする地方官僚達は、計画通りの数字が出してきます。

独裁政権で”数字”はどうにでもなるものです。電車事故の被害者数を抑えるために、脱線した車両ごと埋めてしまったという報道もありました。そもそも中国人自身が当局の出す数字を全く信じていません。昨年の大雨・洪水被害で、長いトンネルで多くの車が水没してしまった事件(*1)でも、あまりにも少ない被害者数に、トンネルの長さとその時間、走っていたであろう車種や、乗っていたであろう人数等で、より真実に近い被害者を計算した人もいたほどです。

*1:長いトンネルで多くの車が水没してしまった事件:料金所の従業員が緊急時対応を行わず、水没が始まっても料金の回収を続けたため、事故ではなく、事件と表現しました。

当局による香港の締め付けは、これまで以上に厳しいものになっています。香港はエネルギッシュな人が多く、教養豊かな人が多く、自由をこよなく愛す人がたくさんいます。当局からすると、統制しにくい人たちということかもしれません。

最近、コロナ感染拡大を理由に、全香港市民を対象に、PCR検査を行うことが決定されました。

中共にとって、PCR検査というのは、DNA採取の手段です。ウイグル人は、国家による健康診断を受けることが義務付けられたことがありました。DNA採取はもちろんのことです。これらのことが何に使われるのでしょうか?

日本のメディアの言葉を借りると、「中国の移植医療は大変進んでいて、2週間もあれば、適合する臓器が見つかる・・・」とのことですが、っということは、どういうことなのでしょうか?(この発言はかなり”意味コワ”だと思うのですが、発言者自身は気づいてないようでした。)

それに・・・アメリカでは、コロナが人工ウイルスということは、もはや否定できない状況になっています。

このように考えていくと、「香港での感染拡大は、政治的な思惑もあるのではないか?」という疑念を払拭できない限り、感染拡大とワクチン接種の関係性を調べるデータとして、香港の事例を用いるべきではないと思います。

全世界の関心が例の”2カ国”に集まっているときです。そういう時こそ、何か妙な動きはないか?気をつけなければならないと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?